ルノー・日産自動車・三菱自動車工業が設立したオープンイノベーションを支援する企業ベンチャーキャピタル(VC)ファンド「アライアンス・ベンチャーズ」が、中国の自動運転スタートアップ「WeRide.ai」に3000万ドル(約34億円)を出資した。VC側は同ベンチャーの株式の6%を取得することになるようだ。2018年11月2日までに発表した。
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WeRide.ai社は人工知能(AI)技術を活用して自動運転レベル4(高度運転自動化)の実現を目指す中国のスタートアップ企業で、2017年に創業した。
出資金を活用し、2019年に自動運転車500台の累計実走行距離を500万キロまで伸ばす。現在の累計走行距離は6万キロ。同社は自動運転の遠隔操作に中国国内の企業としては初めて5Gネットワークも利用するようだ。
2018年1月に設立した「アライアンス・ベンチャーズ」は、次世代自動車技術の最先端に立つ起業家や新興企業を支援するためにつくられたVCファンド。中国企業への投資はWeRide.ai社が最初となるという。
【参考】関連記事としては「シナジー1兆円へ…ルノー・日産・三菱連合でゴーン氏 自動運転機能を安価に」も参照。