自動運転の「目」と呼ばれるLiDAR(ライダー)センサー。同センサーの開発・製造で知られる米Velodyne Lidar(ベロダイン・ライダー)社が、ラスベガスで2020年1月7日開幕の家電・IT見本市「CES 2020」で新たなLiDARセンサー技術を発表するようだ。
新たに発表するLiDAR技術について同社は「安全な操縦と衝突防止のためのハイレベルの先進運転支援システム(ADAS)をすべてコンパクトなフォームファクターで実現するもの」と説明している。
CES 2020のデモでは、同社のLiDAR製品とソフトウェアを組み合わせ、歩行者などとの衝突回避機能や車線の維持支援機能などを実現する様子を披露するという。
■LiDAR、2030年には市場規模が200倍に
自動運転車はさまざまなセンサーによって無人走行を可能にする。それぞれのセンサーには役割があり、LiDARの場合は光を使ったリモートセンシング技術で物体検知や対象物までの距離を計測することなどができる。
このLiDARは自動運転車の開発・普及で爆発的に市場が拡大することが見込まれている。矢野経済研究所の予測によれば、2030年の市場規模は2017年実績の約200倍になる5000億円近くまで拡大するという。
日本企業としてはパイオニアや東芝デバイス&ストレージ、京セラ、コニカミノルタ、小糸製作所などが開発・製造に力を入れており、新たな事業の柱にしようと計画している企業も少なくない。
【参考】LiDARについては「LiDARとは? 自動運転車のコアセンサー 機能・役割・技術・価格や、開発企業・会社を総まとめ|自動運転ラボ」も参照。