米EV(電気自動車)大手テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は2020年10月11日までに、自動運転オプション「FSD」(フル・セルフ・ドライビング)において駐車時の鳥瞰図機能が近く利用可能になると、Twitterで投稿した。
この「鳥瞰図機能(bird’s eye view)」は、自分の車を鳥のように上から見下ろした映像が表示される機能だと予想され、高い視点からのビューで自車を確認できるようになることで、駐車や後退時の安全確保につながると考えられる。
ただし、具体的な機能やいつから利用開始なのかは明らかになっていない。ちなみに同様の機能は、2007年に日産が発表した「アラウンドビュー・モニター」を皮切りに、他のメーカーでも開発が進んでいる。
■新機能に関するツイートの狙いは?
ちなみにFSDシステムの発表当初は、価格が5,000ドルだったが、現在は8,000ドルまで上がっている。マスクCEOは、導入コストは今後も上がることを示唆している。
ただ、価格が高くなるとオプションの購入ユーザーが少なくなることも考えられる。そのため新たな機能に関する情報を積極的に発信し、ユーザーに「割安感」を感じてもらうことが、今回のbird’s eye viewのツイートの狙いとしてあるのかもしれない。
【参考】関連記事としては「テスラバブルにおける「爆弾」とは?自動運転の目標、有言実行なるか」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)