トヨタ、日本国内で「自動運転バス」運行を計画

e-Palette使って公道で

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出典:Flickr / DennisM2 (CC0 1.0 : Public Domain)

トヨタ自動車が開発する自動運転バスが、将来的に日本国内で走行する計画があるようだ。

トヨタの本社がある愛知県豊田市は、自動走行の実証実験を2026年2月2〜27日に実施する。定時定路線で自動走行する車両を、手動運転の「e-Palette」が追従する形で走行し、今後e-Paletteが公道を自動運転することを見据えた検証も行うという。

e-Paletteは、モビリティサービス専用の自動運転EV(電気自動車)としてトヨタが2018年に発表したモビリティだ。これまでイベントなどで活用されることはあったものの、まだ公道では自動運転走行を本格的に行っていないe-Palette。初めての公道での実用化は、トヨタの「お膝元」豊田市になるのか。

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■自動運転の社会実装を目指す豊田市

ドライバー不足など公共交通の課題解決に向けた自動運転の社会実装を目指している豊田市。このたび定時定路線および予約時のみに走行するデマンド運行路線の2種類の路線における自動走行の実証実験を実施することを発表した。

この取り組みは、国土交通省の補助事業採択を受けて行われるものだ。豊田市は2025年6月に、国土交通省の補助事業に同市の提案が採択されたことを発表している。交付決定額は9,010万円で、今後は補助事業を活用しながら自動運転レベル4の実現に向けた実証実験に取り組むとしていた。

今回の実証実験で自動走行する車両は2台のミニバン「シエナ」で、e-Paletteが追従する。シエナの自動運転レベルは「2」だ。実証では、定時定路線とデマンド運行路線でシエナが1台ずつ自動走行し、社会実装に向けた走行性能や事業性を検証する。さらに今後e-Paletteが公道を自動運転することを見据えた、運行上のリスクなども検証していくという。

▼2種類の路線における自動走行実証実験の実施について|豊田市
https://www.city.toyota.aichi.jp/pressrelease/1072647/1072712.html

出典:豊田市公式サイト
出典:豊田市公式サイト

■定時定路線とデマンド型の2種類で運行

シエナとe-Paletteを用いての定時定路線の運行ルートは、土橋駅~三河豊田駅で、日中のダイヤ空白時間帯に毎時2本運行する。予約は不要で、地元バス会社のバス停から乗車できる。

シエナを用いたデマンド運行(タクシー型)は、駅南エリアを走行する。MONETアプリまたは電話での予約となり、乗車の15分前まで予約可能となっている。定時定路線、デマンド運行路線ともに運賃は無料だ。

なおシエナは、トヨタが北米などに向けて販売している日本未発売のミニバンだ。米国では自動運転タクシー向けに開発した「シエナAutono-MaaS」が自動運転シャトルとしてすでに実用化している。

■トヨタが手掛ける「e-Palette」とは?

出典:トヨタプレスリリース

e-Paletteは、自動運転モビリティサービス専用車両として技術見本市「CES 2018」でお披露目されたモビリティだ。当初は運転席を備えない自動運転専用車両として設計されていたが、多様なサービスを模索する上で従来の運転手法もあったほうが良いとの結論に達し、運転席を備えたモデルも開発された。

自動運転実証やサービス実証などを少しずつ重ね、2025年9月に販売を開始した。販売開始後すぐ、豊田市は全国の自治体に先駆けe-Paletteを公用車として導入したことを発表した。その際には、「今後、多様な使い方が可能な本車両を物販や車内展示等の新たなサービスに活用するほか、多くの人が集まるイベント等で展示し、災害時の利用も含めたEVの活用方法をアピールすることで、電気自動車の普及促進につなげていきます」と説明していた。

■近い将来、トヨタ製の自動運転バスが登場か?

自動運転バスや自動運転タクシーは、車の運転が難しい高齢者にとって、通院や買い物といった日々の移動に役立つ手段となる。特に公共交通機関の少ない地方では自動運転車の早期導入が望まれており、実際に茨城県の境町では2020年から自動運転バスを定常運行している。使用されているのは、仏NAVYAが開発した「ARMA」だ。

境町のプロジェクトを手掛けているのはソフトバンク子会社のBOLDLYで、同社は北海道の上士幌町や羽田イノベーションシティなどでも自動運転バスの定常運行を行っている。使用車両はARMAのほか、エストニア製の「MiCa」の日本仕様モデルなどとなっている。

豊田市では、シエナやe-Paletteの自動運転によるサービス提供は早期実現するのだろうか。米中メーカーの自動運転車の躍進が目覚ましい中、日本を代表する自動車メーカー・トヨタの取り組みにも注目したい。

【参考】関連記事としては「トヨタのe-Palette、買ってみたら・・・」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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