トヨタとも提携する自動運転開発企業である米Aurora Innovation(Aurora)が、ドライバーレスの完全自動運転トラックによる貨物輸送をテキサス州でスタートした。同社によると、Auroraは最も重いクラスの大型トラック「クラス8」で自動運転トラックサービスを始めた最初の企業になるという。
Auroraはトヨタとデンソーと長期的かつグローバル、戦略的なコラボレーションのもと、自動運転車をグローバルに大規模展開すると2021年に発表している。これまで数年にわたり試験走行や検証を重ねてきたAuroraだが、ついに完全自動運転トラックでの商用化を実現した。
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■ダラス〜ヒューストン間を無人走行
Auroraは、現在ダラスとヒューストン間を貨物輸送しており、すでに1,200マイル(約1,931キロ)を「ドライバーなし」で走行したという。2025年末までには、自動運転トラックでの配送をテキサス州エルパソとアリゾナ州フェニックスへ拡大する計画だ。
同社のCEO(最高経営責任者)兼共同創業者であるChris Urmson氏は、「私たちは、自動運転技術の恩恵を安全に、迅速に、そして広く届けるためにAuroraを設立しました。そして今、公道で商用の無人トラック輸送サービスを安全かつ成功裏に運用した初の企業となった」と、今回の成果に自信を見せている。
同氏は最初の運行で後部座席に同乗しており、「Aurora Driverは完璧な動作を見せ、決して忘れられない瞬間となった」ともコメントしている。「Aurora Driver」はAuroraが開発したレベル4の自動運転システムで、まずは長距離トラック輸送に導入されている。
なお同社の最初の顧客は、トラック輸送の配車サービスを手掛けるUber Freightと運送大手のHirschbach Motor Linesだ。両社とAuroraはこれまで、テスト走行などの取り組みを協力して行ってきた。
■Auroraの「安全証明」とは
Auroraは無人走行の実現のため、4年以上にわたり監視付きのテスト走行を行ってきた。Aurora Driver搭載の自動運転トラックは300万マイル(約483万キロ)以上を走行し、1万件以上の顧客向け配送を完了させている。
Aurora Driverは赤信号を無視する車両の予測のほか、衝突の回避や暗闇の中で数百メートル先の歩行者を検知するといった卓越した能力も実証しているという。
今回のテキサス州での無人走行に先立ち、Auroraは「Safety Case(安全証明)」を完了させた。これは同社の製品が公道で許容可能な安全性を持つことを示すために集めた証拠をまとめたもので、自動運転技術を展開する企業にとって不可欠なツールであり、透明性を促進し、規制当局や一般市民との信頼を築くために重要だという。
さらにAuroraは「Driverless Safety Report(無人運転安全報告書)」を公開し、初期の運用におけるAurora Driverの運用領域や、サイバーセキュリティ、リモート支援、その他の安全に関わる重要なトピックに対するアプローチの詳細を明示している。
同社が今後新たなルートを開設する際も、引き続き関係当局と協力し透明性を確保していくという。
■テキサス州知事も無人配送を歓迎
テキサス州の知事はAuroraの商業運行開始について、「テキサスはテクノロジーとイノベーションの分野で第1位にランクインしており、今回、米国初の自動運転トラックを迎え入れることで、その地位をさらに強化する」と歓迎の姿勢を示している。
また「自動運転トラックは効率的に商品を移動させ、雇用を創出し、道路の安全性向上にも貢献するであろう。テキサスは企業に成功の自由を提供しており、Aurora Driverはテキサスの経済成長と雇用創出をさらに促進することになる」と期待している。
自動運転車の実用化にあたり最も障壁となるのが、州や国の関係機関からの認可取得だ。Auroraは長年のテスト期間中に、そのあたりも上手にクリアしていたようだ。同社の運用エリアの拡大に引き続き注目だ。
【参考】関連記事としては「Aurora Innovationの自動運転戦略」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)