米ライドシェア大手のUberが、テキサス州オースティンで無人の自動運転タクシー(ロボタクシー)の配車をスタートした。Google系の自動運転開発企業Waymoの車両を用いてサービスを展開しており、今後エリアを拡大していく予定だ。
オースティンはEV(電気自動車)大手テスラの本拠地として知られている都市だ。テスラはロボタクシー最初の実用化の都市について、オースティンとすることを発表済みで、2025年6月から運行する計画になっている。
つまり、UberとGoogleは、テスラのいわば「城下町」に殴り込みをかけるような形になる。
【参考】関連記事としては「自動運転銘柄、超ド本命が「Uber」な理由 「ほぼノーリスク」で躍進か」も参照。
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■UberとWaymoがタッグでサービス開始
UberとWaymoは2023年5月に戦略的パートナーシップを結んでいる。2024年9月には提携を拡大し、オースティンとジョージア州アトランタで完全ドライバーレスのロボタクシーサービスを2025年始めから開始することを発表した。Waymoはオースティンで従業員向けにロボタクシーを運行しているが、2025年以降はUberの配車アプリのみを通じてのサービスに以降するという計画だ。
そしてこのたび、Uberは同社のライドシェアアプリを通して、オースティンでWaymoのロボタクシーサービスの提供をスタートした。使用するのは、ジャガーのEV「I-Pace」のWaymoの自動運転システムを搭載した車両だ。
現在のサービスエリアは約37平方マイル(約96平方キロ)で、オースティン市内中心部の大部分をカバーしているが、今後の拡大も予定しているようだ。
ロボタクシーを利用するには、Uberアプリで配車をリクエストし、メニューの「UberX」「Uber Green」「Comfort」「Comfort Electric」をリクエストしたユーザーは、Waymoの自動運転車両とマッチングされる可能性があるという。追加料金はかからない。
Uberによると、ロボタクシーのマッチングの可能性を上げるためには、アプリの設定で「乗車の設定(Ride Preferences)」を更新し、Waymo車を選択すればよいという。
■テスラは2021年に本社をオースティンに移転
テスラは2021年に、カリフォルニア州パロアルトからテキサス州オースティンへ本社を移転した。2022年には新工場「ギガテキサス」をオースティン郊外にオープンした。
同社は2024年10月にロボタクシー専用車「Cybercab(サイバーキャブ)」を発表した。車内にはハンドルやペダルが備えられていない完全自動運転向けの車両となる。この車両の生産開始は2026年で、2027年に本格生産を行っていく計画だ。
また同社は、2025年にカリフォルニア州とテキサス州で有料のロボタクシーサービスをスタートすることも発表済みだ。同社のEV「モデル3」と「モデルY」に自動運転機能を搭載した車両を用いて、2025年1月末に、6月にオースティン、その後段階的に他の都市へも拡大していく計画だ。
テキサス州は米国の中でも自動運転車の規制が緩いことで知られている。ただしロボタクシーを運行するにあたっては同州の営業許可を取得する必要があるが、同年2月時点ではテスラはまだ申請を行っていなかったと米メディアに報じられている。
またカリフォルニア州の公共事業委員会(CPUC)に、配車サービスの申請を行ったことも明らかになっており、オースティンのほかカリフォルニア州でもロボタクシーの展開を視野に入れているようだ。
■Googleとテスラがライバルに?
UberとGoogleがロボタクシーの配車をオースティンでスタートさせたことで、今後テスラとのシェア獲得争いが始まるのだろうか。テスラも自動運転タクシーを自社アプリではなく、Uberを通じてユーザーに利用可能にする可能性もあるが、いずれにしてもGoogleとTeslaは競合する存在となる。
今回のオースティンでのUberのロボタクシーサービス開始は、両社の将来のライバル化をより世間に意識させる動きと言えそうだ。
【参考】関連記事としては「自動運転の機会潜在性「米国だけで1兆ドル以上」 Uber CEOが発言」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)