Google自動運転部門、未上陸のインドで求人!年収は?気になる求人【2025年2月】

米国では年収2,000〜3,000万円が一般的に

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実用化が進む自動運転。開発各社は高度な技術を持つ人材の獲得に力を入れている。GoogleやAmazonの自動運転部門など、海外では日本円にして数千万円もの高年収でハイレベル人材を採用している。

自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2025年2月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。今月は海外の有力企業の求人について見ていこう。

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■Waymo:GPUソフトウェアエンジニア(米カリフォルニア州マウンテンビュー)

米Google系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)では、さまざまな職種で人材を広く募集中だ。本社を置くカリフォルニア州マウンテンビューでは、現在87のポジションを募集している。

その1つがGPUソフトウェアエンジニアだ。ハードウェアとソフトウェアの設計や改善を最大限のパフォーマンスで実現するため、アプリケーションチームと協力し、新しく開発されたアルゴリズムをGPUに適用させたり、関連技術の分析や最適化を行ったりという業務のようだ。

応募には、5年以上のC++プログラミングの実務経験やGPUプログラミングおよび最適化の実務経験などが必須となる。想定年収は19万2,000〜24万3,000ドル(約2,900〜3,600万円)となっている。

https://careers.withwaymo.com/jobs/software-engineer-gpu-mountain-view-california-united-states-new-york-city-new-york

■Waymo:アプリケーションエンジニア(インド・ハイデラバード)

Waymoは米国のほか、英国やポーランド、インドでも人材を募集している。インド南部ハイデラバードの拠点では、アプリケーションエンジニアを募集中だ。

サプライチェーン&GTM(Go-to-Market)システム担当のシニアマネージャーに直属するポジションで、ミドルウェアソリューションの技術を活用し、クラウドとオンプレミスのアプリケーション間の統合プロセスの設計や開発、導入、保守を担う。またWaymoのほか親会社のAlphabetや外部パートナーと協力し、複数のシステム開発プロジェクトを主導・管理していくという。ステークホルダーと連携し、要件を理解しソリューションを開発するといったことも行うようだ。

このポジションでは、8年以上のSaaSおよびオンプレミスアプリケーションの複雑な統合プロジェクトにおけるエンジニアリング経験などが必要だ。想定年収は300〜360万インドルピー(約520〜620万円)となっている。

https://careers.withwaymo.com/jobs/application-engineer-hyderabad-telangana-india

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■Zoox:ロボタクシー・オペレーションマネージャー(米フロリダ州マイアミ、テキサス州オースティン)

出典:Zooxプレスリリース

米Amazon傘下の自動運転開発企業Zoox(ズークス)も、本社のあるカリフォルニア州フォスターシティのほか同州サンフランシスコ、ワシントン州シアトルなどでも多様な職種を募集中だ。

フロリダ州マイアミの拠点では、ロボタクシーのオペレーションチームを管理する人材を募集している。フリートのパフォーマンスと顧客体験を最適化するための運用戦略を開発・実施したり、フリート運用の監督を行ったり、地元のステークホルダーや関係機関との関係を構築したりといった業務内容になる。

関連する大規模なオペレーションのビジネスをリードした10年以上の経験などが必須となるポジションだ。自動運転関連業界での経験があればさらに望ましい。想定年収は11万5,000〜18万5,000ドル(約1,700〜2,800万円)。なお同様の求人がテキサス州オースティンでもある。

https://zoox.com/careers/3a9f14fc-6514-46ee-a5f8-03a074d4d3db

■Zoox:シニア・テクニカル・プログラムマネージャー/AI&自律システム(米カリフォルニア州フォスターシティ)

Zooxのプログラムマネージメントオフィス(PMO)は、最高レベルでの部門横断的なプログラムの計画と実行を推進する部署だ。募集されているプログラムマネージャーは、トヨタのSUV「ハイランダー」のテスト車両とZooxの専用ロボタクシーという2つの車両プラットフォームに関連する製品マイルストーンの成功に貢献するポジションだという。

具体的には、自動運転システムの開発や検証、改善を推進するプログラムに取り組み、最終的にはZooxのロボタクシーのODD(運行設計領域)内でユーザーにサービスを提供することを目指す。

この求人では、5年以上の製品開発に重点を置いたエンジニアリングやプログラム管理、経営コンサルティングの経験のほか、複雑な部門横断的技術プログラムを最初から最後まで主導した実績などが必須となる。想定年収は18〜24万ドル(約2,700〜3,600万円)となっている。

https://zoox.com/careers/ce96868c-7034-4d3d-9efc-9aaade9aeb4e

■米国のトップ企業はインターンでも高収入

Waymoは世界で初めてロボタクシーを商用化した企業だ。Zooxはロボタクシー専用車を発表済みで、今後サービスを拡大する計画だ。

両社はインターンシップも多数募集している。Waymoでは時給50〜60ドル(約7,500〜9,000円)、Zooxでは月給5,500〜9,500ドル(約82〜142万円)などが提示されている。それに対し、日本では自動運転関連の正社員技術職で1,000万円台が現状では高収入と言えるレベルとなっている。

このままでは、ハイレベル人材は米国に集まり、米国企業の自動運転開発はますます発展していくことが予想される。日本からのハイレベル人材の流出を防ぐためには、より好待遇・高収入のポジションを用意する必要がありそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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