河野氏ご満悦の「やぶくる」って何だ?特区ライドシェアに「非常に快適」

兵庫県養父市、特区制度利用し展開



河野太郎デジタル大臣=出典:デジタル庁

「いまもう非常に快適」「全く問題なく」──。デジタル大臣の河野太郎氏がこのほど体験してご満悦となった移動サービスがある。「やぶくる」だ。その名称だけではどんなサービスなのか想像がつかないかもしれないが、5年前から展開されているライドシェアサービスだ。

■兵庫県養父市が展開

このライドシェアサービスは、兵庫県養父市が「国家戦略特区制度」を活用して展開している。


やぶくるの公式サイトでは「地域のみなさんがドライバーとなり、マイカーで市民や観光客のみなさんの移動をお手伝いします」と説明されており、「マイカー運送サービス」という表現も使われている。


利用者は、タクシー会社に電話で配車を手配する形でサービスを利用する。その後、タクシー会社は登録ドライバーに連絡し、連絡を受けた登録ドライバーが利用者を迎えにいき、目的地まで送り届ける流れとなる。ここでいう登録ドライバーは地域住民だ。

やぶくるは毎日日中に運行されており、初乗り2キロまでは600円、以後は750メートルごとに100円を基準として料金が加算されていく。ドライバーの報酬は利用料金の7割となっている。

▼やぶくる | 養父市マイカー運送
https://yabu-mycar-unsounet.com/

出典:やぶくる公式サイト
■「いやもう非常に快適でした」

河野大臣はやぶくるに試乗し、乗った感想として「いやもう非常に快適でした」、安心感を感じるかどうかについては「全く問題なく」と語り、改めてライドシェアの有用性を実感したようだった。視察後には「全国の交通空白地にも参考にしていただけると思う」とも述べている。


河野大臣は日本の政治家の中でライドシェア解禁派の急先鋒だ。2023年8月には、地域ごとにライドシェアを自動解禁していく独自案を明かしている。9月の大臣会見ではタクシー不足の課題に言及し、「ライドシェアといわれる仕組みを取り入れていく」と明確に述べている。

ただし、仮に解禁されたとしても、各都道府県は現時点ではライドシェア導入に積極的な姿勢を示していないことから、河野大臣の青写真通りにライドシェアが普及しない可能性がある。共同通信の調べによると、ライドシェアの導入を検討している都道府県は、神奈川県と大阪府だけだった。

■ライドシェア解禁ムードは盛り上がる?

新形態のサービスが広く利用されていくには、国民に安全性や快適性のイメージを抱いてもらうことがポイントとなる。そういう意味でも、政治家自らがライドシェアを体験し、ポジティブな感想を口にすることは普及の助けになっていく。

ライドシェアに関しては賛否両論あるが、X(旧Twitter)で263万人のフォロワーを有する河野氏の言動により国民のイメージがどう変わっていくのか、注目だ。

【参考】関連記事としては「ライドシェアとは?解禁時期は?(2023年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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