スマホ1つで「回遊軽井沢」!最先端MaaSを試してみては?

JR東日本と西武ホールディングスがタッグ



長野県軽井沢町において、スマホ1つで回遊できる地域・観光型MaaS「回遊軽井沢」サービスの提供が始まる。提供期間は2022年9月26日〜2023年3月31日だ。サービス内容としてはオンデマンド交通「よぶのる軽井沢」や「交通電子チケット」「エキトマチケット」が柱となるようだ。


サービスを提供するのは東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:深澤祐二)=JR東日本=と、株式会社西武ホールディングス(本社:東京都豊島区/代表取締役社長:後藤高志)だ。

出典:JR東日本プレスリリース
■JR東日本と西武の長期的な連携

JR東日本と西武ホールディングスは2020年12月に包括的連携を行っており、これまで新しいライフスタイルの想像と地方創生に向けた取り組みを進めてきた。「回遊軽井沢」サービスは、まちづくりに向けた長期的な連携の一環であり、2021年度から続いている。

サービスを利用するには、スマートフォンで回遊軽井沢ウェブサイトにアクセスし、会員登録する必要がある。各種チケットを購入する際には、クレジットカードかモバイルSuicaでの決済が利用できる。エキトマチケットに関しては「JRE POINT」でも購入できるという。

■主なサービス内容は?
オンデマンド交通「よぶのる軽井沢」

オンデマンド交通「よぶのる軽井沢」は、利用したいときに簡単に予約できる乗合のオンデマンド交通サービスだ。軽井沢町内の乗降場所が追加されてエリアが拡大した。期間中は年末年始を除いて毎日運行するという。ワゴン型の車両が4台稼働し、うち1台は脱炭素社会への貢献としてEV(電気自動車)での実証運行を実施するようだ。


オンデマンド交通「よぶのる軽井沢」運行エリア略図=出典:JR東日本プレスリリース(※クリックorタップすると拡大できます)
交通電子チケット、新しく2種類が追加

交通電子チケットは2021年度に販売した「軽井沢フリーパス」と「碓氷線(バス)電子チケット」「軽井沢草津パス」の3種類に加え、新しく2種類が追加された。

追加されたのは、しなの鉄道の軽井沢~信濃追分間が1日乗り放題になる回遊軽井沢限定「軽井沢トレインパス」と、西武観光バスの軽井沢駅~西武軽井沢営業所が2日間乗り放題になる回遊軽井沢限定「西武観光バス 軽井沢駅~千ヶ滝・星野エリア 乗り放題きっぷ」だ。窓口に行かずともチケットを購入でき、スマホ画面を見せれば乗車できる。

出典:JR東日本プレスリリース(※クリックorタップすると拡大できます)
1枚500円の「エキトマチケット」

エキトマチケットは加盟店で利用できる1枚500円の電子チケットだ。軽井沢町内での加盟店を拡大し、「プリンスグランドリゾート軽井沢」のホテルや「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」の一部店舗を含む60カ所以上の施設で利用できるようになった。お得に飲食や買い物ができる利用者限定特典もあるようだ。

ほかにも、「よぶのる軽井沢」や交通電子チケットを利用したうえでアンケートに回答すると、NewDaysミニ軽井沢で使える200円引きなどの特典がある。軽井沢営業所限定の駅レンタカーはSクラスに限定されるものの、2022年10月13日から基本料金が15〜25%割引になる特別価格で予約可能だという。


■軽井沢観光の際に試してみては?

「回遊軽井沢」を利用すると、スマホ1つでキャッシュレスかつお得に軽井沢観光を満喫できる。訪れる際にはぜひ利用してみてはいかがだろうか。

【参考】関連記事としては「MaaS解説(2022年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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