「本当のリゾートを北海道から、世界へ。」をスローガンにリゾート施設を全国に展開する加森観光株式会社(本社:北海道札幌市/代表取締役会長:加森公継)は、グループ施設の「札幌テイネゴルフ倶楽部」のレストランにAI配膳ロボットを導入した。
今回導入されたロボットは、飲食業界向けITシステムサービスを提供するアルファクス・フード・システム(AFS)社の外食産業向け配膳AIロボット「サービスショット」だ。導入した目的は、従業員の働き方改革や新型コロナウイルス対策のためだ。
■「サービスショット」が選ばれた理由は?
配膳AIロボット導入に際してはさまざまな企業のロボットが候補として挙がったが、準備期間と工事が不要なことや清潔感、活用方法の多さなどが決め手となり、サービスショットに決定したという。
ちなみにサービスショットの機能は、配膳・下げ膳や各テーブルを回って追加注文を促すことだけではない。
端末オーダーシステム「テーブルショット」や、客のスマートフォンを活用したオーダーシステム「eフードオーダー」など、AFS社が提供するほかのシステムとの連携も可能で、多様な使い方ができるようだ。
■ゴルフ場は自動運転の導入に適している
サービスショットのような配膳AIロボットに限らず、ゴルフ場はさまざまな自動運転技術の導入や実証実験に適した場といえる。
広大な私有地という特徴も持っているほか、土地の広さに比べて人の数が少ないため、初期の導入実験に適した環境であると言える。またゴルフ場内にいる人も限定的であるため、実験の実施などについての告知がしやすい。
こうした背景から、すでに自動運転芝刈り機の導入や移動のためのゴルフカートの自動運転化に取り組んでいるゴルフ場もある。配膳を行うロボットに限らず、こうしたさまざまな自動運転技術を活用したロボットが今後もゴルフ場で盛んに導入されていくことになりそうだ。
【参考】関連記事としては「自動運転技術、テーマパークでは以前から身近!”私有地”での実証実験の場にも」も参照。