SVFの営業利益、ソフトバンクG全体で初の過半越え 1兆2566億円、前期から4倍以上に

2019年3月期決算説明会を開催



決算説明会でスピーチする孫正義氏=出典:ソフトバンクグループ公式中継

ソフトバンクグループ(本社:東京都港区/代表取締役会長兼社長:孫正義)は2019年5月9日、2019年3月期の決算説明会を開き、2019年3月期連結決算(国際会計基準)の純利益は3年連続で1兆円を突破し、前期比36%増の1兆4111億円に上ったことを発表した。売上高は同4.8%増の9兆6022億円だった。

営業利益は前期比80.5%増の2兆3539億円に上り、このうちAI(人工知能)や自動運転領域への投資も行っている「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)の営業利益は、前期の3030億円から4倍以上となる1兆2566億円まで増加した。SVFの営業利益がソフトバンクグループ全体の営業利益の半分以上を占めたのは初めて。


孫会長は決算説明会でSVFの投資について、「AI(人工知能)に特化」「ユニコーン(時価総額が10億ドル以上の非上場企業)投資」「シナジー投資」という3つの方針を強調。その上で、SVFの第2号の設立についても近日中に発表することについても触れ、規模については「第1号(10兆円)と同程度」と語った。

また孫会長はAIを活用したビジネスモデルについて「一言で言うと私は『推論』だということだと思う」と語り、例としてライドシェアにおける需要予測を挙げ、このことによって供給を最適化することができることに触れた。


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