事業開発段階の「シリーズA」における資金調達額が累計113億円に達し、同分野のスタートアップとしては国内最大規模に上ったことを発表した自動運転スタートアップの株式会社ティアフォー。オープンソースの自動運転OS「Autoware(オートウェア)」を開発しており、世界的に注目を集めている。
そんな同社がさらにシリーズAにおける累計調達額を積み増した。自動運転ラボの取材に対してティアフォーは、先日の台湾のパソコン大手・広達電脳(クアンタ・コンピュータ)からの10億円の資金調達はシリーズAの枠組み内だと明らかにした。調達した資金は増資に充てている。
ティアフォーとクアンタ・コンピュータは資本業務提携し、自動運転システムを支える電子制御ユニット(ECU)の開発と商用化に共同で取り組むことを明らかにしている。
ティアフォーの創業者で会長兼CTO(最高技術責任者)の加藤真平氏は自動運転ラボの取材に対し、「自動運転は、AI(人工知能)の精度に加えて、リアルタイム性と省電力を両立させ、かつ機能安全要求を満たすことが不可欠である。クアンタのECU(車載コンピュータ)はまさにその基盤技術になる」とコメントしている。
【参考】関連記事としては「自動運転OS開発のティアフォー、台湾・広達電脳から10億円を資金調達」も参照。