米ライドシェア準大手Lyft(リフト)は、ウーバーに負けじと自動運転車の開発に力を入れている。将来、人間によるライドシェアの代わりに、運転手がいない「自動運転タクシー」を事業の柱の一つに据えることを視野に入れているためだ。
そんなリフトが、カリフォルニア州のイースト・パロ・アルトにある使われていない化学プラントを、自動運転車の実証実験に活用していることが明らかになった。
プラントをどのように自動運転車の実験場に使っているのかについては詳細は不明だが、交差点や信号などを絡めた走行実験が行われているらしい。
地元メディアのPalo Alto Daily Postの報道によれば、新たなプラント所有者が再開発の計画をスタートするまで、この化学プラントがリフト社の実験場として使われるようだ。
ちなみに同メディアの記事では、この化学薬品プラントの場所をGoogleマップ上で特定している。その場所が下記だ。プラントの裏に広い敷地が広がっているように見え、そこで実証が進んでいるのだろうか。
自動運転車の実証実験は公道で取り組みが進みつつあるが、ややチャレンジングな取り組みは、まずは歩行者などがいない公道以外で実験する必要がある。こうしたときに活用が見込まれるのが、敷地が広く、交差点や信号などがある施設だ。
例えば使われなくなった自動車教習所などはその一例で、テーマパークの跡地を自動運転車の実験場に使おうという発想もありえる。
日本でも自動運転レベル3(条件付き運転自動化)が解禁されることになるなど、自動運転時代の到来が徐々に現実味を帯び始めている。そんな中、各社の開発にも今後より力が入れられていくとみられ、いずれはLyftのように「えっここで!」というような場所が自動運転車の実験場になっているかもしれない。
【参考】関連記事としては「ミシガン州「自動運転の街」で復活へ 5G配備の”住めない街”も」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)