ドイツ自動車部品大手ボッシュ・グループ傘下のベンチャーキャピタル「ロバート・ボッシュ・ベンチャー・キャピタルGmbH」(RBVC)は2018年8月14日、自動運転車向けの高精度(HD)地図の開発を手掛けるスタートアップ企業「ディープマップ(DeepMap)」に出資したことを発表した。
ディープマップ社は米カリフォルニア州に拠点を置くスタートアップ企業。GoogleやApple、中国の検索サイト大手・百度などに勤務経験があるジェームス・ウ氏が2016年に創業し、2018年1月時点での資金調達額は累計30億円以上と言われている。
ディープマップ社は高精度マップを利用して自動運転車の位置特定を実現するソフトウェアを開発していることが特徴とされている。光技術を活用して車両の周辺環境を検知するLiDAR(ライダー)と組み合わせて自社位置のマッピングを行い、高い精度を実現している。
出資額は明らかになっていないが、世界的大手企業ボッシュの支援によって、ディープマップの高精度地図技術は一層飛躍を遂げていきそうだ。
【参考】自動運転の自社位置特定では衛星を使ったGPS(全地球測位システム)による位置特定技術が注目されているが、更新性を持ったHD地図による代替も期待されている。位置特定技術を含む自動運転に必須の先端技術については「自動運転に必須の7つの先端技術 認識・予測技術や位置特定技術、AI技術…|自動運転ラボ