ボルボ・カーズは2019年3月8日までに、ベンチャーキャピタル(VC)投資部門「ボルボ・カーズ・テック・ファンド」を通じ、子供の送り迎えなどに利用できるオンデマンド・ライドシェアリング・サービスを展開する米ズーム社(2015年設立)に投資を行ったと発表した。
このサービスは、忙しい保護者に代わって厳選されたドライバーが子供の通学や行事のための移動手段を提供するというもの。ドライバーは必要に応じて子供の世話なども行う。
ドライバーには運転違反履歴がないことや育児経験があること、運転試験をパスすること、身元調査をパスすることなどが求められ、車両に対しても22項目の徹底した検査が行われる。同サービスでは保護者と学校の両方がアプリやインターネットを通じて子供の移動状況をリアルタイムで追跡可能だという。
ボルボ・カーズ・テック・ファンドは、技術革新の可能性を持った世界中のベンチャー企業に投資することを目的に、ボルボ・カーズによって2018年に設立された。人工知能(AI)や電動化、自動運転技術などの自動車産業を変革させる新たなテクノロジー分野を中心に投資を行っている。
今回投資を行ったズーム社は子供のいる顧客をターゲットとしており、ボルボ・カーズの顧客基盤とも多くの点で共通しているという。今後はズーム社との協業も考えており、ボルボの新車をサブスクリプションで所有できる「Care by Volvo」サービスの活用やサービス車両にボルボ車を使うことも検討していくという。
【参考】関連記事としては「ボルボの自動運転戦略まとめ コネクテッドカーの開発状況は?トラック部門は?」も参照。