トヨタ自動車は2019年8月28日、自動運転技術などでの協力を進めるため、スズキと資本提携に関する合意書を結んだと発表した。
トヨタとスズキは2016年10月、提携に関する検討と交渉を開始したことを明らかにしていた。
資本提携において、トヨタは総額960億円でスズキの4.94%の株式を取得し、スズキは480億円相当のトヨタの株式を取得する。この両方の株式の取得については「海外の競争当局の承認が得られ次第実施する予定」とされている。
「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)という単語で象徴されるように、自動車業界はいま大きな変革の時代を迎えている。そんな中で両者がお互いの強みである技術やノウハウを持ち寄ることで、それぞれの持続的な成長に結び付けたい考えのようだ。
スズキがトヨタから出資を受けると、トヨタ陣営(子会社のダイハツ工業と出資済みのスバルとマツダを含む)の新車販売台数(2018年)は年間1600万台規模となる。この数字はともに1000万台強のドイツ自動車大手ファルクスワーゲンと日産・三菱自動車・ルノー連合を超える規模となる。
【参考】関連記事としては「トヨタの自動運転領域における投資まとめ」も参照。