ヤマハ発動機(本社:静岡県常盤市/最高経営責任者:日高祥博)と、シンガポールを拠点とする配車サービス大手のグラブ(最高経営責任者:アンソニー・タン)が、東南アジアでの二輪配車事業に関して戦略的提携に合意したことが、2018年12月16日までに明らかになった。
今回の戦略的業務提携に伴い、ヤマハ発動機はグラブに1億5000万ドル(約170億)の出資を行う。
今回発表された両社の提携では、2つの目標を柱に据えて取り組みが進んでいく。1つ目はヤマハ発動機が持つ安全技術やノウハウをグラブの二輪配車サービスに活かすことで、2つ目はドライバー希望者に対して二輪車を購入しやすい状況を作るということだ。
グラブは2018年末までに合計30億ドル(約3400億円)以上を資金調達する計画を立案。これまでにトヨタ自動車やオンライン予約サイトを運営するブッキングホールディングスなどからも出資を集めている。
発表によれば、グラブのアプリは現在1億2500万台以上の携帯端末にダウンロードされており、ユーザー数は800万人以上に達しているようだ。サービス提供エリアは8カ国235都市で、累計で延べ25億回以上の利用があるという。
【参考】関連記事としては「東南アジアのライドシェア大手グラブ、30億ドルの資金調達目標達成へ 韓国の現代自動車など出資」も参照。