NEC、自動運転の安全性向上に向け実証実験 適応ネットワーク制御技術で

今後5G対応に向けた開発も

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NEC(本社:東京都港区/代表取締役会長:遠藤信博)は2019年2月25日までに、自動運転の安全性向上に向けた適応ネットワーク制御技術の実証実験を実施したと発表した。

発表によると、実証実験は具体的にはモバイルネットワークにおいてリアルタイムの通信制御が求められるサービスの実現に向けたもの。リアルタイムの通信制御が求められる緊急度の高い車両に優先的に無線リソース(周波数帯域や通信時間)を割り当てることが可能な「適応ネットワーク制御技術」を同社のMECサーバと基地局に実装し、実証実験を行ったという。

実験の結果、車両の位置情報や周囲のカメラ画像の分析をもとに、緊急度の高い車両へ優先的に無線リソースが割り当てられ、安全運転支援に必要な100ミリ秒以内の通信延滞時間を安定的に実現できることが確認されたという。

実証実験のシナリオ=出典:NEC社プレスリリース

NECでは今回の実験結果を踏まえ、今後自動運転やリアルタイム通信制御が求められるIoTサービスに同技術を適用していくという。また、5G対応に向けた開発も進め、さらなる低延滞を実現させたいとしている。

【参考】関連記事としては「自動運転とデータ通信…V2IやV2V、5Gなどの基礎解説」も参照。

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