「物流版ウーバー」とも呼ばれる軽貨物マッチングプラットフォームサービス「PickGo(ピックゴー)」を運営するCBcloud株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役CEO:松本隆一)は、2019年2月中に同サービスの登録ドライバーが1万人を突破したと発表した。
PickGoは、荷物を送りたいユーザーと配送ドライバーを直接つなぐマッチングプラットフォームで、中間配送業者が存在しないため迅速な配送ができる点が特徴だ。荷主がウェブ上で集荷地点と配送先を入力すると、近くのドライバーがエントリーしてすぐに集荷・配送が開始される。
欧米で普及するライドシェアの仕組みに似ていることから「物流版ウーバー」との異名で呼ばれ、スピードや利便性が評価されてシェアを拡大している。サービスは個人だけでなく工場や配送センターなどを抱える企業も利用することができ、幅広いユーザー層を獲得している。
物流業界全体でドライバー不足が慢性化している中で、PickGoの登録ドライバー数は2018年の2月と比べると3.2倍に増加したという。ドライバー登録の手続きがアプリ上で簡単に可能で、登録費や年会費が不要な点なども利用者の増加につながっているとみられる。
■空き時間を有効活用できる点も好評
また、空き時間を有効活用して好きな時間に働ける点もドライバーに好評のようだ。配送依頼が全国各地で増加してマッチング率も上昇しているため、隙間時間を使った働き方でも依頼を獲得しやすくなっている。
配送をこなして得た報酬を、稼働しあとすぐ銀行やATMで引き出すことができる報酬システムもドライバー増加の大きな理由だろう。独立開業を目指すドライバーも最初の資金繰りを心配しなくて済む。
PickGoは毎月登録ドライバーを増やしており、シェアも順調に拡大している。ドライバーが増えればマッチング時間が短縮し、ユーザーは依頼を出しやすくなる。マッチング率が上昇しドライバーも働きやすくなるため、良い循環によりさらに使いやすいサービスに成長していきそうだ。
【参考】関連記事としては「ライドシェアとは? 意味や仕組み、ウーバーなど日本・世界の企業まとめ」も参照。