ホンダの北米子会社である「アメリカン・ホンダ・モーター」(American Honda Motor)は2019年11月13日までに、自動運転の安全性に関する国際組織「The Automated Vehicle Safety Consortium」(AVSC)に加盟したことを発表した。
AVSCには日本のトヨタやアメリカ企業のフォードやGM、ダイムラーのほか、ライドシェア業界からもウーバーの自動運転開発部門「Uber ATG」やLyftなどが参画している。
AVSCは完全に人が運転に関与しない自動運転レベル4(高度運転自動化)以上を想定した安全技術の開発や基準作りなどに取り組んでおり、本格的な自動運転社会の到来を控え、企業横断型の組織として国の枠組みにとらわれない議論を行っている。
報道発表では、自動運転技術は交通事故による死傷者を減らすための大きな可能性が秘められていることに触れられている。ホンダはほかのメンバー企業とともにAVSCの取り組みに貢献していきたい考えだ。
ホンダは自動運転領域については、2020年の高速道路での自動運転技術の実現、2025年ごろにはパーソナルカーユースに向けた自動運転レベル4の技術の確立を目標として掲げている。
自動運転コンセプトとしては「『ドライバーが心から信頼でき』『思わず出かけたくなる』こと」としている。公式ホームページでは、交通事故の原因の9割以上がヒューマンエラーによるものであることを指摘し、自動運転開発によって「事故ゼロ」に向けた取り組みを推進することに触れている。
【参考】関連記事としては「ホンダの自動運転・ADAS戦略とは? ホンダセンシング標準装備化」も参照。