ルノー・日産自動車・三菱自動車工業株式会社の3社連合は2018年9月20日までに、世界で最も普及しているオペレーティングシステム(OS)「Android」をベースとするインフォテインメントシステムを車両に搭載するため、米グーグルと複数年契約を締結したと発表した。このシステムの車両への搭載は2021年からを予定している。
この提携により、運転者や同乗者は「Googleマップ」によるナビゲーションを車両から直接利用できるようになるほか、「Google Playストア」上の豊富なアプリの利用、「Googleアシスタント」を使った電話やメールへの応対、情報の検索、車両機能の効率的な管理もできるようになる。
また、ルノーと日産と三菱自動車はこのシステムをベースに、それぞれ独自のユーザーインターフェース(UI)の開発や新たな機能の実装も進めるようだ。今後、リモートによるソフトウェアのアップグレードや車両診断もできるようにするほか、米アップル社の「iOS」などの搭載に向けても準備を進めていくという。
3社は中期計画「アライアンス2022」において、2022年末までに年間1400万台以上の販売台数を達成することを掲げているほか、先端技術の車両への搭載も積極的に進めていく方針を明確化している。今回のグーグルとの契約もその一環だ。自動運転技術やゼロ・エミッション電気自動車(EV)の開発にも今後力を入れていく。
【参考】ルノー・日産自動車・三菱自動車の3社連合については、関連ニュースとして「シナジー1兆円へ…ルノー・日産・三菱連合でゴーン氏 自動運転機能を安価に|自動運転ラボ」も参照。