自動運転ベンチャーの株式会社ZMP(本社:東京都文京区/代表取締役社長:谷口恒)は2020年4月14日までに、自動走行可能な警備ロボ「PATORO(パトロ)」に消毒液散布機能を追加可能なオプションを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止に一役買いそうだ。
新型コロナウイルスの感染拡大の防止には、人が触る箇所などの頻繁な消毒が有効な手段の一つだ。ただ人間が消毒作業をするとその人への感染リスクが発生する。PATOROに消毒液散布機能が追加できるようになったことで、自律走行ロボットによる消毒作業に本格的に注目が集まるようになりそうだ。
パトロに消毒液散布機能を搭載させると、人が手を触れる機会の多い手すりやエレベーターのボタンなどに消毒液を噴霧して回ることができるという。オフィスビルやスーパー、マンション、病院、倉庫・工場などでの活躍が期待される。
■世界中で広がる消毒ロボットの活躍
自動運転・自律走行技術を使った消毒作業は中国で既に導入例があり、既に道路の消毒が可能な自動運転車が一部エリアで活躍している。ロシアでは専用車両を使ったジェット噴射による消毒が試みられているが、こうした役割を自動運転車が担うようになっていく可能性もある。
【参考】関連記事としては「皮肉にも新型コロナが気付かせた自動運転の有用性 中国での活用方法は?」も参照。
■【まとめ】「アフターコロナ」の世界では実用化が一気に進む!?
新型コロナウイルスという世界規模の危機が、自動運転の有用性を知らしめる結果となっている。「アフターコロナ」の世界では、自動運転の実用化が想像以上に早期に進むかもしれない。
ちなみにZMP社は自動運転バスでもこれまでに消毒液散布オプションを発表している。自動運転技術を活用した感染防止の取り組みにいち早く動いた企業として、ZMPに対する注目度はより一層高まっていきそうだ。
【参考】関連記事としては「新型コロナ対策、ZMPが自動運転バスの消毒液散布オプション」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)