新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ソフトバンクロボティクス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:冨澤文秀)は2020年4月15日、AI清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」と科学的な清掃方法の確立をサポートする「施設清潔度診断サービス」を無償で提供することを発表した。
菌やウイルスへの対策意識や清掃業務に関するニーズの高まりにより、清掃業界や清掃員への負荷が大きくなっていることを受けたもの。
■Whizの無償提供を決めた理由
Whizは自律走行で床の清掃をするAI搭載の掃除ロボットだ。最初に清掃エリアの地図データを作成して清掃ルートを一度記憶させると、その後はスタートボタンを押せば自律走行で清掃してくれる。人や障害物もセンサーで検知して回避できることも特徴だ。
ソフトバンクロボティクスは4月に清掃ニーズと負荷に関する調査を行ったところ、新型コロナウィルスの感染拡大の以前と以後で求められる清掃品質や清掃業務の内容に「変化はあった」と答えた人が約56%に上り、回答者にどんな作業が増えたかを聞いたところ「除菌」と「拭き作業」がダントツで多かった。
「どんな思いで清掃を行っているか?」という問いには、感染リスクに対する恐怖や不安が約57%、感染リスクを減らす使命感や責任感が約33%と続き、同社は清掃員の負担を軽減すべく、Whizの無償提供と施設清潔度診断サービスを実施することを決めたという。
Whizの無償提供と施設清潔度診断サービスはソフトバンクロボティクスのウェブサイト上から2020年4月15日〜5月15日まで申し込みが可能で、無償提供期間は2020年4月15日〜6月30日を予定している。
▼申し込みページ
https://www.softbankrobotics.com/jp/event/clean-support/
対象となるのは、医療施設や隔離施設、介護施設、官公庁、金融機関、小売(スーパーやドラッグストア)、駅や空港、工場や物流などの業種だ。
■中国やアメリカに続き、日本でも
国内では自動運転ベンチャーのZMPも新型コロナウイルス対策で自動運転ロボットの活用に取り組み始めている。中国やアメリカに続き、「自動運転×感染防止」の取り組みが日本でも顕著になってきた。一刻も早い感染拡大の終息に向け、自動運転ロボットの活躍に期待したい。
【参考】関連記事としては「自動運転の消毒ロボ、遂に日本でも!ZMPが警備ロボに追加機能 新型コロナ感染防止で」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)