ハイヤーで通勤しながらさまざまな企業とオンライン面談を行う取り組みが、このほど始まった。
転職サービス「doda」などを運営するパーソルキャリアとMONET Technologiesによる取り組みで、HR×MaaSの実証プロジェクト「Showfar(ショーファー)」として、2020年12月22日から始まっている。2021年春ごろまで実施するという。
このプロジェクトは、自動運転時代を見据えて実施される。自動運転時代にはドライバーの同乗が不要になることから、自動運転タクシーの車内が完全なパーソナル空間となり、車内で企業との面談をしても周囲を気にする必要がなくなるからだ。
両社は報道発表で「新たなモビリティサービスの実現を目指します」としている。
■ビデオ通話が可能な車載端末を使用
報道発表によれば、今回の実証実験においてはビデオ通話が可能な車載端末を使用し、遠隔地にいるパーソルキャリアの担当者が実証実験の参加者に対し、これまでのキャリアや仕事に対する考え方などについて、まずヒヤリングするという。
その後、実証実験に参画する企業とその内容を共有し、後日、参加者に興味を持った企業と実証実験の参加者が、車載機器を通じてオンライン面談をできるようにするというスキームのようだ。
実証実験への参加者は2021年2月末ごろまで募集している。募集の詳細は特設サイト「Showfar|通勤時間で運命の仕事とカジュアルに出会う」から閲覧できる。なお、この実証プロジェクトでは参加者の費用負担はないという。
■自動運転時代を見据えたサービス、続々と!?
こうした自動運転時代を見据えたサービスの開発は、今後ますます進んでいくとみられ、パーソルとMONET Technologiesnのような実証プロジェクトの実施も徐々に目立つようになってくると考えられる。
「自動運転」と言うと走行技術にスポットライトが当たりがちだが、自動運転の車内で提供するサービスに目をつけている企業もすでに少なくないのだ。
【参考】関連記事としては「MONET TechnologiesのMaaSソリューションと導入事例まとめ」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)