KINTOが各社のモビリティサービスを集約!MaaSとの連携容易に

オンラインプラットフォーム「モビマ」を開設へ

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出典:KINTOプレスリリース

トヨタグループの株式会社KINTO(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:小寺信也)は、現在展開中の愛車サブスクリプションサービスに加え、多様なモビリティサービスを提供するオンラインプラットフォーム「モビリティマーケット(モビマ)」を2021年4月に立ち上げる。

移動に関する事業を展開するさまざまな企業のサービスを集約し、同社がこの分野におけるポータル的な存在になろうとしているようだ。報道発表ではモビマについて、「移動の楽しさ・安心・快適につながるサービスを揃えたオンラインプラットフォーム」と説明されている。

■モビマの提携予定企業とサービスは?

モビマの提携予定企業とサービス名は以下の通りとなっている。※()内はサービス名

こうした企業が展開するサービスを5つのサービスカテゴリに分けて展開する。具体的には「新しい生活の扉を開こう」「心踊るスペシャルな体験を」「クルマ時間をとことん楽しもう」「もっと気持ちよく、軽やかに」「やさしく移動を応援」の5つのカテゴリだ。

例えば「新しい生活の扉を開こう」カテゴリでは、キャンピングカーを利用したワーケーションやシェアサイクルを使った旅、ドライブインシアターなどのサービスが利用できるといった具合だ。

■移動手段とサービスの連携を簡単に

現在、さまざまな移動手段を集約するMaaSの取り組みが日本国内で活発になりつつあるが、将来的にこうしたMaaSとセットで展開されるとみられているのが、今回モビマに集約されるようなさまざまなモビリティ系サービスだ。

KINTOはこうした将来を見据え、各企業が独自に展開しているサービスを集約するポータルサイトを開設するとみられる。MaaSのサービス事業者が1社1社に連携を持ちかけるのは手間がかかるが、モビマがあれば簡単にさまざまなモビリティ系サービスとMaaSサービスを結びつけることができる。

2021年4月に立ち上げ後は、さらに連携する企業・サービスが増えるとみられる。今後に注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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