誘導型自動運転車に割引価格で保険提供!あいおいニッセイ同和損保が発表

「自動運転×保険」の動向に注目



MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:金杉恭三)は2020年10月15日までに、電磁誘導線を活用した低速自動運転EVに対し、安価な自動車保険の提供を業界で初めて開始したことを発表した。


今回対象となるのは、秋田県北秋田郡上小阿仁村にある道の駅「かみこあに」を拠点に走行する自動運転車だ。「かみこあに」では2019年11月に中山間地域の生活の足の確保などのため、全国で初めて自動運転サービスが本格導入された。

地域交通課題の解決に自動運転サービスは大きく寄与するが、一方で持続的なサービスを維持するためには採算性の確保が不可欠だ。今回の自動運転車向けの保険は割引価格で提供され、採算性の確保の一助となることに重きを置いているようだ。

■あいおい、自動運転に柔軟な姿勢

あいおいニッセイ同和損害保険は、自動運転やモビリティサービスの進化に対して柔軟な姿勢を打ち出している。今年7月には自動運転システムで走行中の運転分保険料が無料となる自動車保険を国内で初めて開発し、話題になった。

この保険は、すでに商品化されている「テレマティクス自動車保険」の仕組みをそのまま活用しており、DCM(車載通信機)を通じて自動運転モードの利用状況を正確に把握し、自動運転レベル3以上の自動運転モードが無料の対象になるというものだ。


あいおいニッセイ同和損害保険は「対象となるお車については、別途お知らせします」としており、今後どのような車両が対象になるのか注目される。

■「自動運転×保険」の動向に注目

自動運転向けの保険は近年になって本格的に議論されるようになっている。保険料は自動車メーカーと自動車の所有者のどちらが負担するのか、保険料は従来の手動運転車よりも安くなるべきなのか高くなるべきなのか、といった具合だ。

そんな中、今回のように現実に自動運転車向けに保険が提供されるようになっている。「自動運転×保険」がどういう方向性で検討されていくのか、注目だ。

【参考】関連記事としては「自動運転中は保険料無料!あいおい、国内初の保険を10月から提供」も参照。



関連記事