トヨタWoven City、年収1600万で「潜入」する?

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トヨタが発表したWoven City計画=出典:トヨタプレスリリース

トヨタがモビリティのテストコースと位置付ける実証都市「Woven City」(ウーブン・シティ)。2025年9月のフェーズ1ローンチから着々と実証が進められている様子だ。

すでに住人の募集なども締め切られ、Woven Cityに関わるのは狭き門となっている様子だが、まだまだ正攻法で「潜入」する方法も残されているようだ(※もちろん「潜入」といっても、Woven Cityへの貢献を目的として中で働くという良い意味での「潜入」だ)。

トヨタの求人では、年収最大1,600万円と待遇も保証されている。稼働から間もなく半年が過ぎようとしているWoven City。改めて同所への潜入方法について、考察する。

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■Woven Cityに関わるトヨタ経由の正規ルート

新設組織「Mobility 3.0 Office」でWoven Cityに関わる

Woven Cityで働く・関わるための正攻法は、同所を運営管理するウーブン・バイ・トヨタに就職することが最短ルートとなる。同社は2026年3月時点でWoven City関連の職種36件の募集を公式サイトに掲載している。

多くは東京都中央区の本社勤務となっているが、ビジネスコンサルタント・Woven Inventor Garage Laboratory、ロジスティックスオペレーション アシスタントマネジャー・Test Course Operations、廃棄物オペレーション アシスタントマネジャー・Test Course Operations――のように、静岡県裾野市で勤務する職種もある。なお、これらは具体的な待遇(給与)は明記されていない。

トヨタ自動車もWoven City関連の求人を出しているようだ。2025年4月に新設した組織「Mobility 3.0 Office」の一員として、Woven Cityの戦略的設備導入の企画立案および実行を担っていく。給与は830万~1,680万円となっている。

具体的には、Woven Cityに参画するインベンターの実証を加速させるために必要な価値ある設備導入の企画立案や、設備導入におけるプロジェクトマネジメント・調整業務、テストコースの利用促進に向けたTMCグループへの提案業務――を担う。

Mobility 3.0 Officeに関する公式リリースは見当たらないが、モビリティカンパニーへの変革に向け新設されたばかりの組織で、今後の業務領域拡大とミッション達成のため人員強化中という。

「ヒト」「モビリティ」「インフラ」を三位一体で考えるモビリティ社会の実現を目指し、その実証実験の場となるWoven City企画・開発・運営チームと連携して仕事を行うとしている。

Woven Cityに関わる職種はほかにも

まだまだ正規ルートでWoven Cityに潜入する道は残されているようだ。好奇心からやみくもに潜入するのはよくないが、Woven Cityの成長に貢献しようと正面から「潜入=ジョイン」を試みる人材であれば、トヨタとしてもウェルカムだろう。

このほか、Woven City直結ではないものの、「トヨタ生産方式による国内の異業種におけるオペレーション改善」(愛知県名古屋市勤務)や「キャピタリスト」(東京都中央区勤務)なども募集している。

前者は、Woven Cityの生活インフラを支える物流企画からe-Paletteを活用した自動運転を含む次世代モビリティサービスのオペレーション設計など、各企業が抱える改善ニーズを起点に課題解決に挑むスケールの大きいプロジェクトを推進するという。

後者は、Woven Cityのオフィシャルローンチを受け国内外のインベンターが今後さまざまな実証実験を行なっていく上で、新しいモビリティ社会の実現に向け現在のモビリティの定義を拡げることのできる仲間づくりや仕組みの構築に携わっていく。

Mobility3.0の実現に向けた外部のインベンターやパートナー企業の選定および出資の実行、対象会社のフォローアップ・支援、戦略的連携・成果創出に向けたマネジメントなどを担うという。

間接的なものを含めれば、Woven Cityに関わる機会は意外と多いのかもしれない。Woven Cityはまだ稼働開始したばかりで、新たな風を吹き込む余地も多く残されているものと思われる。

未来のモビリティに資するテストコース・実験場といったコンセプトは明確に打ち出しているものの、あえて戦略は具体化せず、事業設計図を随時書き換え可能な状態にしている印象が強いのだ。良い意味で流動的な面を残し、型にはめることなく随時アップデートを重ねて機能やサービス、そして役割そのものを修正・向上・拡大していく。

そう考えると、大志を持ってWoven Cityで力を発揮したい――という人材はウェルカムであり、自身の企画が採用される余地も十分残されているのではないだろうか。

▼Woven City公式サイトはこちら
https://www.woven-city.global/jpn/

■Woven Cityに関わるその他の正規ルート

インベンターズは随時募集?

前述したものは、正規ルートかつ主催者サイドからWoven Cityにアプローチする道だが、当然インベンターズ(発明家)として参画する道も残されている。

未来のモビリティの在り方を模索する――といったコンセプトに同調し取り組む実証内容が認められれば、企業や研究機関、場合によっては個人レベルでもインベンターズとしてWoven Cityに関わることができる。

インベンターズ向けの連絡フォームが常設されていることから、随時募集・審査を行っているものと思われる。

これも正規ルートによるWoven Cityへの道だ。

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ウィーバーズは二次募集の可能性も?

初期におけるウィーバーズ(住民)はトヨタグループやインベンターズ関係者が中心だが、一般募集も行われている。裾野市を中心に近隣自治体住民を対象にすでに募集が行われ、締め切られているが、二次募集が行われる可能性も十分考えられる。

フェーズ1のキャパは360人ほどと言われている。現在、どれほど埋まっているかは不明だが、おそらく余裕を持たせ、新たな参加者や新事業などに備えているのではないだろうか。状況に応じて、一般を対象としたウィーバーズの二次募集を行う可能性は非常に高い。

これも正規ルートによるWoven Cityへの道と言える。

【参考】関連記事「えっ?トヨタWoven City、「住民募集」が終了」も参照。

えっ?トヨタWoven City、「住民募集」が終了

■【まとめ】Woven Cityは2026年度以降に本格稼働?

Woven Cityはまだ情報公開に力を入れておらず、小出しされたトピックがたまに流れてくる程度だ。おそらく2025年度は試運転の年であり、インベンターズによる実証状況や関係者の意見などを踏まえ、2026年度以降に事業を本格稼働させていくものと思われる。

Woven Cityに関わる機会が今後どのように設けられていくのか。Woven Cityの動向に引き続き注目したい。

【参考】関連記事としては「【NEXTトヨタ】テスラやGoogleと「真逆」な自動運転戦略」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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