Googleの自動運転タクシーに不具合!駐車場を周り続け、乗客「ドッキリかと」

起業家の乗客、飛行機に乗り遅れる

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自動運転タクシーのソフトウェアの不具合により、車両が駐車場内をぐるぐる周って走り、乗客が飛行機に乗り遅れてしまうというトラブルが米国で発生した。その自動運転タクシーの開発を手掛けているのは、Google系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)だ。

2024年12月中旬に、米国人男性がカリフォルニア州ロサンゼルスの空港の駐車場でWaymoの自動運転タクシーから降りようとしたが、車両は駐車場内を周り続け、停車しなかった。そのため男性は飛行機に乗ることができなかったという。

Waymo車に乗車中のトラブルについては、同社のカスタマーサービスがサポートすることになっている。しかし今回はカスタマーサービスもすぐにはこのトラブルを解決することができなかった。

▼LinkedInにおける投稿
https://www.linkedin.com/posts/mikejohns_lyft-uber-omg-activity-7271962168286191617-E7j4?utm_source=share&utm_medium=member_desktop

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■トラブルの詳しい状況

技術系の起業家である男性が、Waymoの自動運転タクシー乗車中のトラブルについて動画を添えてSNSに投稿している。動画では、Waymo車に閉じ込められた男性がWaymoのカスタマーサービスとやりとりしている様子が分かる。男性は飛行機に遅れそうだと車両内でシステムに対して口頭で訴えたが、その場でクルマを停めることはできず、目的の飛行機に乗ることはできなかった。

最終的にWaymo車は駐車場内を8周したという。男性は最初これが「ドッキリ」かと思ったようで、「まるでSFスリラー映画の中にいるような気分だった」と語っている。下記のように投稿している。

飛行機に乗らなければならないのに、このクルマはなぜぐるぐるとまわっているんだ?目が回ってきたよ。シートベルトをしているから出られない。このクルマはハッキングされたのか?一体何が起こっているんだ?映画の中にいるみたいだ。誰かが私をからかっているのだろうか?

■Waymoのトラブル発生時の対応は・・・

出典:LinkedIn

今回トラブルに遭った男性は、AI(人工知能)関連の取り組みにも携わっている人物のようだ。男性は飛行機に乗り遅れたことに対する補償はWaymo側からまだ受けていないという。そして同社のカスタマーサービス部門が完全に自動化されAIにより運営されていることについて、「Waymoには共感性がなく、ユーザーを無視している」と批判している。

「普通、こんなことがあったらWaymoがメールやメッセージ、電話で何かしらのフォローアップをしてくると思うでしょう」とも投稿している。

その後、Waymoの広報担当者がこの件について米メディアの取材を受けている。最終的に男性は約5分遅れで目的地に到着できたようだ。今回の自動運転タクシーの乗車料金は男性に請求していないという。そして今後のフォローについて、ボイスメールでコンタクトを試みたとも話している。なおソフトウェアの不具合は、すでに解決済みだという。

■全米6カ所でサービスを展開する計画

Waymoは、自動運転タクシーの商用サービスを世界で初めて開始した企業だ。現在、アリゾナ州フェニックスやカリフォルニア州ロサンゼルスとサンフランシスコ、テキサス州オースティンでサービスを展開している。2025年にジョージア州アトランタ、2026年にフロリダ州マイアミにも拡大する計画となっている。

同社の自動運転タクシー車両は、権限のない人物が自動運転システムを解除して手動で運転することができないように設計されている。事故やトラブルの発生時は、カスタマーサービスが車両に指示を送る仕組みだ。

今回のロサンゼルスでのケースでは、カスタマーサービスが車両を操作できなかったということになる。同様のトラブルが今後も起こるなら、ドライバー不在の自動運転タクシーを利用するのが不安になる人も多いだろう。

■自動運転タクシーの今後の課題は?

ある調査では、Waymoの自動運転タクシーとUberなどのライドシェアを比較した場合、自動運転タクシーは所要時間が倍以上かかるという結果も出ている。ピックアップまでの平均時間はWaymoが7.2分なのに対し、ライドシェアの平均は3.4分、到着までの平均時間もWaymoが33分、ライドシェア平均が15分となっている。

走行スピードが人間の運転より慎重であることも、自動運転ボタクシーの時間がライドシェアより多くなった要因となっているようだ。さらにWaymo車は乗客を希望通りの場所で降ろすことができず、降車してから目的地まで少し歩く必要があることが多いという。

現時点で自動運転タクシーによる移動を許容できる人は、時間に余裕がある人のみなのか。開発各社の今後の課題は、安全性の確保はもちろん、トラブル発生時の迅速な対応と所要時間短縮なのかもしれない。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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