月々定額で車を利用できるカーリースの需要が高まっている。各社がサービスを展開しており、個人利用者がこの数年で急増中だ。
3年や5年など期限を決めて契約するカーリースだが、どんな費用がかかるのだろうか。途中解約や契約満了時に支払いは発生するのだろうか。この記事では、カーリースを利用するにあたり必要になる費用について説明する。
記事の目次
【参考】関連記事としては「新車中古車カーリース・サブスク、おすすめ16社を比較!月額料金・口コミ・評判は?」も参照。
■カーリースでかかる費用は?
カーリース契約でどんな支払いが発生するかについて、項目ごとに説明する。
月額
一般的にクルマは年月が経つほど価値が下がり、中古車としての値段が落ちていく。カーリースは、車両自体の購入費や維持費などクルマにまつわる費用から、契約期間満了時の想定車両価格(残価)を差し引き、残った部分から月ごとの料金を算出して支払うというシステムになっている。
月額に含まれるのは、車両代金や登録時諸費用、自動車税、保険となっているプランが多い。保険については、自賠責保険のみで任意保険は含まれていない場合もある。車検などのメンテナンスや消耗品も全てコミコミという会社もある。
ボーナス併用払い
カーリースは毎月定額を支払う仕組みになっているが、月々の支払いを低減するためにボーナス併用払いを設定することができる場合もある。また基本的には頭金ゼロになっているが、まれに頭金を支払うことができる会社もある。
各種オプション料金
メンテナンスについては、数種類のプランから選べる場合が多い。車検や法定点検、エンジンオイルオイル交換といった内容が含まれる基本のプランから、ブレーキオイル交換やウォッシャー液補充などの消耗品にも対応したり、タイヤ交換ができたりする手厚いプランまで、自分で選べる。また、メンテナンスを全く付けないことも可能な会社もある。
それ以外には、途中解約時の解約金を無料にするほか、契約満了時にその車を「もらえる」というオプションを付けることができる場合もある。
途中解約金
カーリースでは、契約後に契約内容の変更はできない。そのため予定が変わり当初の年数より早く車を返却したい場合などには、途中解約金を支払って解約しないといけない。しかし最初から解約金フリープランを選択していたり、解約金不要のオプションを付けていたりした場合には、支払いの必要がなくなり、いつでも解約可能となる。
【参考】関連記事としては「自動車のカーリース・サブスク、向いてる人は?メリットは?」も参照。
■カーリースで途中解約は可能?
前述した通り、大部分のプランで契約期間中の解約は無料ではできない。精算の上追加料金の支払いが必要だ。しかし解約金がなしになるプランを設定していた場合には、いつでも解約できる。
■カーリースで返却時費用はかかる?
契約満了時に車を返却する場合、追加料金の支払いは必要でないことがほとんどだ。一般的な使用で付いた小さな傷や経年劣化による塗装の劣化などは、定額に含まれている。
ただしカーリースには「オープンエンド方式」と「クローズエンド方式」という2つの仕組みがあることは覚えておいていただきたい。どちらの方式をベースにした契約プランなのかにより、返却時に支払いが発生する可能性もある。それぞれについて説明する。
オープンエンド方式の場合
オープンエンドは、リース契約をする際に車の残価が契約者に公開される契約方法のことだ。残価をカーリース会社と契約者とで決めることができ、残価設定を高くすることにより月々のリース料金を安くすることが可能になる。
ただし契約満了時にその車の残価を精算する際の責任が、リース会社ではなく契約者側になる点が大きなポイントだ。契約満了後に、最初に設定したより残価が高くなった場合は、その分の差額を契約者がもらえる可能性がある。しかし契約満了時の残価が設定していたよりも下がった場合、その差額を契約者側が支払う必要が出てくるというリスクがある。しかし、契約満了時に残価を一括支払いし、その車を買い取ることができるというメリットもある。
クローズエンド方式の場合
クローズエンドとは、車の残価が契約者に非公開となる方法のことをいう。リース期間終了時点の残価について、契約者には公開されない。
リース契約時に設定した残価より返却時の車の価値が低くなったとしても、契約者には残価に対する追加請求は発生しない。その車の中古車としての市場価格が低くなっても、契約者には影響しない。しかし基本的には契約満了時に車を買い取ることはできず、選択肢が返却のみとなる。
■【まとめ】一番のメリット「定額」なこと
頭金ゼロの月々定額で車を利用できるカーリース。自動車メーカー系のほか、保険系や中古車販売系、レンタカー系など、多数の企業がカーリースに参入している。各社で設定している期間やメンテナンスプラン内容、支払い方法などは異なる。まずは気になる車種の月額がどのくらいするのか、いくつかのサイトでチェックしてみよう。
その際に、ボーナス併用払いの有無をきちんと確認して比べてみることが大切だ。ボーナス併用払いが設定されている場合、月額がかなり安くなっているためだ。頭に入れておいてほしい。
【参考】関連記事としては「新車中古車カーリース・サブスク、おすすめ16社を比較!月額料金・口コミ・評判は?」も参照。