メルカリは空き時間おしごとサービス「メルカリハロ」において、newmo(ニューモ)が大阪でのライドシェア事業開始に向けて実施する研修への参加者の求人募集を開始したことをこのほど発表した。メルカリはnewmoに出資している。
newmoはライドシェア事業への参入を目的に、メルカリの元幹部により2024年1月に設立された。現在はタクシー・ライドシェア事業の提供に向けて準備を進めている段階。メルカリが運営するサービスを通して求人が行われるのは、ライドシェアドライバーだ。
■メルカリの仕事探しアプリで募集
メルカリハロは、好きな時間に最短1時間から働くことができる仕事を探すことができるアプリだ。履歴書や面接は不要で、応募したら現地に行くだけで稼働できる。メルカリのアカウントをそのまま使用できるのが特徴だ。
2024年3月から1都3県の店舗での求人掲載を開始し、サービス開始から1ヶ月で登録者数が250万人を突破した。同年4月からは全国展開を開始しており、全国チェーン店のほかローカル企業を含む5万店舗で勤務が可能になっている。
newmoは2024年秋に大阪でのライドシェア事業開始に向けて、ライドシェアドライバーの募集を2024年5月31日からスタートしている。メルカリは、メルカリハロ上で、ライドシェアや、ライドシェアのドライバーとして働くために必要な手続きに関する研修の求人募集を行う。それにより柔軟な働き方へのニーズが高い人に向けて、ライドシェアドライバーという働き方の認知度の向上と応募者の増加を目指しているという。
■大阪以外の人もプレエントリーが可能
メルカリハロ経由でnewmoが募集(プレエントリー)しているのは、大阪市域交通圏にてタクシー事業を展開する岸交でのライドシェアドライバーだ。有期雇用のパートタイム契約で、勤務時間は毎週金曜日16:00〜20:00と毎週土曜日0:00〜4:00、16:00〜20:00となっている。
なおnewmoは、岸交に資本参加することを2024年3月に発表しており、今後共同経営を通じてタクシー事業の運営を行う計画としている。
現在、プレエントリー&研修参加で抽選で1,000名にAmazonギフトカード5,000円分プレゼントというキャンペーンを実施中だ。対象となるのは、「ライドシェアドライバーに興味がある」「普通自動車免許を所持している(取得から1年以上経過)」「大阪府内で業務が可能」の3つを満たしている人だ。
現時点での勤務地・稼働エリアは大阪市域交通圏だが、今後順次全国展開を予定しており、大阪以外の人もプレエントリーが可能だという。
■ライドシェア事業のために設立されたnewmo
「移動で地域をカラフルに」をミッションに設立されたnewmoは、移動の多様化を通じて新たな地域交通を実現し、地域の潜在力を引き出すことを目指している。2024年5月に大阪市に事業拠点を開設した。
岸交と共同経営を行うことで、タクシー事業の運営に加えライドシェア事業の準備を進めている。こういった、タクシー事業者のグループ会社の中の1社にnewmoが資本参加し、協働によりタクシー事業とライドシェア事業双方を推進するモデルを「OSAKAモデル」と呼んでいるという。
今後、newmoは大阪エリアでの提携を加速し、2025年4月に開催される大阪・関西万博での交通需要増加に向け、ライドシェア事業を進めていく計画だ。今後も注目していきたい。
【参考】関連記事としては「元メルカリ幹部、新会社でライドシェア事業!最高年収1,200万円で人材募集」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)