第二青函トンネル、「自動運転専用道」が実現か

建設費は概算7,200億円、工期15年のプラン

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出典:日本プロジェクト産業協議会 公開資料

1988年に開業した青函トンネル。現在、「第二青函トンネル」の実現を目指すための新たなプロジェクトが動き出している。

2023年7月に「第二青函トンネル構想実現推進会議」が設立され、北海道側の福島町と青森県側の今別町の担当者が出席して会議が行われた。この様子を青森テレビが報じており、今後各自治体の連携が強化されるという。

現在は民間の建設会社などで構成される協議会などが、複数の建設案を提案している段階で、どうやら一般社団法人「日本プロジェクト産業協議会」(JAPIC)のプランが実現の可能性が高いとされているという。

このプランによれば、トンネル上部は自動運転専用自動車道、トンネル下部は貨物列車専用とすることが盛り込まれているという。

■建設費概算7,200億円の大規模プロジェクト

プランによれば、工期は約15年、建設費は概算で7,200億円となっており、1988年に開業した世紀の大工事である青函トンネルの6,890億円を上回る。実現には政府や関係機関の理解が必要となるため、年内にシンポジウムを開催するなど機運上昇に努めていくとしている。

トンネルの総延長は31キロとなり、開通すると道路トンネルでは世界一になるという。

日本プロジェクト産業協議会は、2022年5月に開催の「北海道経済連合会シンポジウム『津軽海峡経済圏を創る第二青函トンネル構想』」において、第二青函トンネルプロジェクトの詳細資料を公開している。なお第二青函トンネルは、津軽海峡トンネルという別名もあるようだ。

▼北海道経済連合会シンポジウム「津軽海峡経済圏を創る第二青函トンネル構想」
http://www.japic.org/information/252.html
▼JAPIC 津軽海峡トンネルプロジェクト
http://www.japic.org/information/assets_c/2022/05/20220518_1.pdf

出典:日本プロジェクト産業協議会 公開資料(※クリックorタップすると拡大できます)
■自動運転専用道が日本国内に続々!?

資料では「自動運転技術が、津軽海峡トンネル供用時には確実に普及していくものと考えられる」と予想されている。

計画では、トンネル上部の1車線は自動運転車専用道路、もう1車線は自動運転未対応車を積載するパレット台車輸送専用道路になり、トンネル下部は単線となり、貨物列車専用道路とするようだ。

ちなみに自動運転専用レーンに関しては東京都なども検討している。民間企業では、トヨタが建設中の実証都市「Woven City」でも自動運転専用道をつくる計画が立てられている。

日本プロジェクト産業協議会の案が実現に向かい、自動運転専用道を擁する第二青函トンネルが誕生することになるのか。今後、関心が高まりそうだ。

【参考】関連記事としては「自動運転専用レーンをトヨタが計画!静岡で「日本初」濃厚」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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