羽田空港近くの複合施設「羽田イノベーションシティ」で定常運行中の自動運転バス「NAVYA ARMA」が、運行開始から134日で累計乗車数2万人を突破したようだ。BOLDLYがFacebookの投稿で2020年2月16日までに明らかにしている。
■2020年9月から始まったNAVYA ARMAの定常運行
自動運転バス(定員11人)の定常運行は移動の利便性向上を目的に、2020年9月から無料の構内循環バスとして始まった。毎⽇午前10時半から午後4時半まで運行されており、羽田イノベーションシティの来訪者であれば誰でも無料で乗⾞することできる。
運行はソフトバンク子会社のBOLDLYのほか、羽田未来開発や鹿島建設、マクニカ、⽇本交通が協⼒して行なっている。BOLDLYは⾃動運転⾞両運⾏プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を提供している。
自動運転バスとして使用しているNAVYA ARMAは仏Navya社製で、マクニカがNAVYA ARMAのメンテナンスなどを手掛けている。ちなみにこれまでに、スタートから約3週間で累計乗車数が4,000人に達したことが明らかにされていた。
羽田イノベーションシティにおけるこの自動運転バスの運行の最新情報は、公式サイト「《公式》HANEDA INNOVATION CITY -羽田イノベーションシティ-」から確認することが可能だ。
■「2万人達成」は運行を安定的に継続できた証
今回の2万人達成は、自動運転バスの定常運行を安定的に継続できた証であると言える。また、多くの人が乗車したことで、自動運転バスの社会受容性を高めることにも一役買ったはずだ。
ちなみに羽田イノベーションシティでは、トヨタ自動車が2021年1月にMaaS向け自動運転EV(電気自動車)「e-Palette」の実証実験を実施したことでも知られる。羽田イノベーションシティは自動運転の実証フィールドとして注目を集めていることも、知っておきたい。
【参考】関連記事としては「自治体×自動運転バス、定常運行「国内初」は茨城県境町!BOLDLYとマクニカが協力」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)