中国Xiaomi、自動運転EVで「業界リーダー目指す」と豪語

テスト車両140台を製造予定、テスト実施へ

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出典:シャオミ・プレスリリース

中国スマートフォン大手のXiaomi(小米科技/シャオミ)はこのほど、現在開発を進めている自動運転技術「シャオミ・パイロット・テクノロジー」や、同社初の人型ロボットの進捗状況などを発表した。

スマホ大手ながら自動運転にアプローチするシャオミ。2024年までに自動運転技術を搭載したスマートEV(電気自動車)業界のリーダーを目指すと豪語している。

■テスト車両140台を製造予定

シャオミは2021年9月に自動運転EV市場への参入を発表して以降、開発に注力しているという。投資を加速させ、研究開発費は2022年第2四半期までに、前年比22.8%増の38億人民元(約764億円)に達したという。

ちなみに同社の2017年以降の研究開発投資は、CAGR(年平均成長率)39.7%のペースで成長しており、2022年中に170億人民元(約3,420億円)に達する予定だという。

さらに、世界レベルの専門家を500人以上集めた研究開発チームを設立し、2022年末までに600人以上に拡大する予定だという。また、テスト車両140台を製造予定で、中国本土内でのテスト走行を行うとしている。

■「人型ロボット事業」にも注力
出典:シャオミ・プレスリリース

シャオミは自動運転分野だけではなく、ロボット開発も本格化させていくようだ。

今回は、2021年8月に発表した4足歩行ロボット「CyberDog」に続く、Cyberシリーズの最新作として、シャオミ初の人型ロボット「CyberOne」が発表された。

身長177センチ、体重52キロ、腕の長さ168センチのロボットで、人間の動きを完全にシミュレートすることが可能だという。自社開発の環境認識エンジンや音声感情認識エンジン「MiAI」を搭載し、85種類の環境音と45分類の人間の感情を認識することができる。

そのほか、高度な視覚機能に加え、現実世界の3次元仮想化にする機能なども備えている。

■事業範囲をスマホだけにとどまらせず

シャオミの2022年第2四半期のスマートフォン出荷台数は世界3位と好調だ。しかし事業範囲をスマホだけにとどまらせず、自動運転やロボット開発においても今後どれだけ存在感が高まっていくのか注視していきたい。

【参考】関連記事としては「中国のスマホ大手シャオミ、2024年にEVを生産開始」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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