Google傘下の自動運転開発企業Waymoは、自動運転タクシーサービスをアリゾナ州フェニックスの中心部にも拡大する計画だ。
Waymoはすでにフェニックス郊外のイーストバレーとカリフォルニア州サンフランシスコで展開しており、自動運転タクシーの展開エリアをさらに拡大することになる。
フェニックスの中心部では、まずWaymoの従業員を対象に実験的にサービスを提供し、運転席に安全要員(セーフティドライバー)が座る形で運用される。その後、いずれかのタイミングで一般向けにサービスを拡大をし、完全無人化も実現させる計画のようだ。
WaymoのプロダクトマネージャーのSonca Nguyen氏は「展開エリアの拡大で、フェニックスのより多くの住民が自動運転サービスを利用できるようにしたい」と意欲を示している。
■Waymo、いよいよエリア拡大フェーズに
GoogleならびにWaymoの自動運転タクシーの取り組みを振り返ってみよう。
Googleでは2009年に自動運転プロジェクトがスタートし、2016年12月、開発部門を分社化してWaymoが設立された。その後、Waymoは2018年12月、世界初の自動運転タクシーサービス「WaymoOne」をフェニックス郊外で展開し始めた。
当初はセーフティドライバーが同乗していたが、2020年頃から一部の車両で安全要員を乗せない運用をスタートしている。「完全無人」の自動運転タクシーを実現させたわけだ。自動運転レベルで言うと、「レベル4」に相当する。
そしてその後、フェニックスからサンフランシスコへとサービスの提供エリアを拡大し、今後はファニックスの都心部でもサービスの提供をスタートさせる。Waymoがどれくらいのスピードで展開エリアを拡げていくのか、注目したい。
▼Waymo公式サイト
https://waymo.com/
【参考】関連記事としては「Waymoの自動運転戦略(2022年最新版) 無人タクシーで「世界初」の称号」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)