大阪万博が「空飛ぶクルマ万博」になりそう

中国メーカー「EHang」も参戦か

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出典:AirXプレスリリース

エアモビリティ関連事業を展開する株式会社AirX(本社:東京都新宿区/代表取締役:手塚究)は2022年1月23日までに、中国空飛ぶクルマメーカーEHang(イーハン)が開発する「AAV」(自律飛行型航空機)に関する販売パートナー契約を締結したことを発表した。

この発表に合わせ、2025年に開催される大阪・関西万博でEHangの空飛ぶクルマの運航を目指すことも明らかにされた。

大阪・関西万博に関しては、現段階では日本のSkyDriveやドイツのVolocopterといった空飛ぶクルマメーカーも運航を計画しており、このままいけば大阪万博は「空飛ぶクルマ万博」の様相を呈することになりそうだ。

■EHangの空飛ぶクルマ「EH216」

AirXが今後国内で販売するのは、EHangの「EH216」シリーズだ。EH216は自律運航システムも備えており、小型で機動性が高いことも特徴の一つだ。旅客輸送用や物資輸送用として利用することができる。

旅客輸送用の最大許容重量は220キロで、都市間の旅客輸送や遊覧飛行での利用が想定されている。物資輸送用の最大積載量は250キロで、建設現場や山小屋への物資輸送が想定されている。空をひとっ飛びで移動できるため、救命医療の現場でも活躍しそうだ。

■空飛ぶクルマが集う万博になる?

大阪・関西万博のアクションプラン案を見る限り、万博で空飛ぶクルマが登場することになるのはほぼ間違いない。しかし、複数のメーカーの空飛ぶクルマが飛ぶのか、それとも1社に限定されるのか、現段階では不明だ。

もし複数の空飛ぶクルマが採用されるのであれば、さながら「空飛ぶクルマ万博」のような様相になりそうだ。テレビや新聞、ウェブメディアなどが、各メーカーの飛行性能などをこぞって比較・報道することになるからだ。

さてどうなるか。今後の動向に注目だ。

▼EHang公式サイト
https://www.ehang.com/index.html

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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