ニュージーランド企業のOhmio Automationとは?自動運転シャトルを開発

「Ohmio HOP」「Ohmio LIFT」の2モデルを展開

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出典:Ohmio Automation公式サイト

自動運転技術の開発競争は世界規模で進んでいる。日本や米国、欧州、中国イスラエル、ロシアなどだけではなく、東南アジアの各国でも開発が盛んになりつつある。そして、豪州・ニュージーランド勢も忘れてはいけない存在だ。

今回はニュージーランドで自動運転シャトルを開発しているOhmio Automation(オーミオ・オートメーション)を紹介する。

■2018年設立、特定ルート用のシャトルを開発

道路交通システム事業を展開するニュージーランド企業HMI Technologiesは2017年、自社開発した自動運転車を豪州やニュージーランドの空港周辺で走行させた。Ohmio AutomationはそのHMI Technologiesの子会社として、2018年に設立された。

現在同社が開発している自動運転シャトルは、特定ルートで稼働するように設計されている。同じルートで繰り返し運行することで人工知能(AI)の走行に関するパフォーマンスを高める仕組みを導入し、実運用に耐えうる安全水準を実現しているようだ。

■「Ohmio HOP」と「Ohmio LIFT」を展開

現在展開している自動運転シャトルは「Ohmio HOP」と「Ohmio LIFT」の2つ。Ohmio HOPは屋内でも屋外でも走行可能な4〜6人乗りの自動運転シャトルで、レジャー用途などで短距離を移動することに適しているという。病院や老人ホームでの利用も可能としている。

Ohmio LIFTは最大20人乗りの自動運転シャトルで、「自動運転レベル4+」の機能を有しているという。使用目的やニーズに合わせてシステムの追加や削除が可能で、空港や大学、大規模スポーツ施設などですでに活用実績があるようだ。

出典:Ohmio Automation公式サイト
■日本・欧米・中国以外にも注目を

ちなみにOhmio Automationは、自動運転ラボの記事で以前登場したことがある。ニュージーランドのオークランドにおける大規模な住宅開発プロジェクトで、Ohmio Automationなどが協力してオンデマンド輸送型の自動運転シャトルを運行するというトピックスだ。

このトピックスが現地の地元メディアで報じられたのが2020年11月で、当時はOhmio Automationとしてはオンデマンド型の送迎サービスに取り組むのは初めてのことだったが、あれから1年が経ち、かなりサービス内容や技術レベルも向上しているに違いない。

自動運転ではあまり存在感が高くないニュージーランドではあるが、Ohmio Automationのようなテック系企業は確かに存在する。業界関係者としては日本や欧米、中国だけではなく、その他の地域の動向にもしっかりと目を向けておきたいところだ。

▼Ohmio Automation公式サイト
https://ohmio.com/
▼HMI Technologies公式サイト
https://www.hmi.co.nz/en-nz/

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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