航空機と配送ロボ、「無人×無人」で物資輸送!川崎重工、概念実証に成功

物流業界の労働力不足などを解決へ

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出典:川崎重工プレスリリース

「無人」の小型航空機と、「無人」の配送ロボットが、将来的にコラボレーションすることになりそうだ。川崎重工業は2021年12月2日までに、「無人×無人」で物資を輸送する概念実証に成功したことを発表した。

将来的に自動飛行・自律走行技術を活かした配送スキームを構築し、物流業界における労働力不足などの課題解決を目指すという。

■今回行われた概念実証の概要は?

今回の概念実証の詳しい手順が、報道発表で紹介された。具体的には以下の通りだ。

空路を使えば、道路交通状況や地形特性に捉われない迅速な物資輸送が実現でき、離島などへの物資輸送でもこうしたスキームの活躍が期待できそうだ。

■グループビジョン2030の実現に向けて

川崎重工グループは目指す将来像として「グループビジョン2030」を掲げ、力を注ぐ分野の1つに「近未来モビリティ」を挙げている。

「人やモノが安全で素早く効率良く移動できる社会を新モビリティで創る」をスローガンに、空港物流の自動化や災害対応型モビリティなどの社会実装を目指しており、「物流領域における戦略的パートナーシップを2022年度から構築していく」としている。

今回の取り組みも、こうしたグループビジョンに合致するものだ。無人×無人の配送イノベーションの進展に、引き続き注目していきたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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