米EV(電気自動車)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、過去にAppleのティム・クックCEOに対し、テスラの売却の打診を試みていたことが明らかになった。マスク氏の2020年12月23日のTwitterのツイートから判明した。
そのツイートが以下だ。Motel 3の開発で苦戦していたころにクックCEOと売却について議論するために接触を試みたが、ミーティングが行われることは無かったという。イーロン・マスク氏によると、そのときのテスラの時価総額は現在の10分の1程度だったという。
During the darkest days of the Model 3 program, I reached out to Tim Cook to discuss the possibility of Apple acquiring Tesla (for 1/10 of our current value). He refused to take the meeting.
— Elon Musk (@elonmusk) December 22, 2020
マスクCEOがクックCEOに売却を打診しようとしたときから、テスラの株価は10倍以上になっている。そう考えると、アップルは絶好の投資機会を逃したことになる(もちろんアップルが買収後に現在のように時価総額が跳ね上がっているかは分からないが)。
マスク氏が接触を試みたのは2017年ごろと考えられ、このころはAppleはトヨタ自動車のレクサスの2015年型SUV(多目的スポーツ車)をベースにした自動運転車を使い、公道での実証実験を行っていた。
もしAppleがテスラを買収していたら、Appleの自動運転車もテスラ車がベースになっていったかもしれない。
【参考】関連記事としては「自動運転”Appleカー”の試験走行距離、1年で95.1倍に!米カリフォルニアで」も参照。