鉄道路線には、立ち入ろうとすれば誰でも立ち入ることができる路線と、そうではない路線がある。人が立ち入れない路線では、自動運転技術の導入は比較的ハードルが低いとされる。ただ人が立ち入ろうとすれば容易に立ち入れることができる路線では、安全確保的な観点からも、自動運転技術を導入しての運行はややハードルが上がる。
国土交通省は、こうした人が立ち入りやすい路線でも自動運転技術を導入した運行を実現するために、その場合はどのような技術的要件が必要になるかを検討する会議を2018年12月3日に開催。検討会の構成員は学識経験者やJR、大手・中小の民間鉄道会社、研究機関の担当者などで、今後複数回にわたって技術基準などの課題整理や課題への対応策を検討する。
鉄道・列車についても乗用車やトラックなどと同様に自動運転化の気運が世界で高まっている。フランス国鉄は2025年にも普通列車や貨物列車を自動運転化させる計画を立てており、日本においても山手線が自動運転方式の採用に向けて具体的な検討をスタートしていることが既に知られている。
【参考】関連記事としては「JR東日本、山手線で自動運転導入へ 人手不足解消へ検討チーム発足 ゆりかもめでは既に導入 センサーやLiDARも必要?」も参照。