あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(本社:東京都渋谷区/社長:金杉恭三)は2019年8月18日までに、オンデマンド交通事業者が運行事故を起こしたときのための保険を提供すると発表した。「MaaS保険」の第1弾という位置付け。
この保険は「オンデマンド交通事業にかかわる基本リスクを補償」(同社)するもので、オプションで「利用されるお客様の満足度向上をサポートする補償」も追加できることができる。
基本リスクの補償では、具体的には運行事故で通行人や乗客がケガを負った場合や車両が壊れた場合を想定している。追加分の補償による事例としては、乗客の忘れ物を自宅まで届ける費用や運行の遅れをお詫びする電子クーポンを配布したときの費用などを挙げている。
この保険はオンデマンド交通を展開する企業や自治体を対象としたもの。リスクを補償することで、MaaSを構成するサービスの一つであるオンデマンド交通の普及や安全・安心度の向上に寄与したい考えだ。
同社は2019年度中にはMaaS保険の第2弾の提供も開始する予定で、報道発表では「今後もMaaS等新しいリスクに対応した保険の提供を通じ、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現や地域の持続的な発展に貢献していきます」としている。
あいおいニッセイ同和損害保険はこれまでも、国主導のスマートモビリティチャレンジ推進協議会や次世代モビリティの普及に向けた横断組織「MONETコンソーシアム」に参画するなど、MaaS領域において積極的な事業展開を進めている。
【参考】関連記事としては「あいおいニッセイ、香川大との共同研究でMaaS保険のあり方検討」も参照。