韓国の通信会社KT社(本社:ソウル特別市)は2019年2月5日までに、次世代通信規格「5G」の技術を使った世界初の「5Gバス」の運行を開始したと発表した。この5Gバスはリムジン型バスで、乗客は同社が提供する「GiGA Live TV」で利用可能なさまざまなAR(拡張現実)やVR(仮想現実)のサービスを楽しむことができるようだ。
KT社は5Gネットワークを第4次産業革命を実現する上での重要要素の一つとして開発に力を入れており、5Gを活用した自動運転や遠隔治療などの技術も開発している。2018年には平昌冬季オリンピックで世界初の5G試験サービスの実証実験を成功させ、2018年11月には同社の5Gネットワークの第1段階をスタートさせた。
同社の計画では今後、5Gネットワークを韓国の主要24都市や、高速道路や地下鉄などの主要交通路線、大学、商業エリアに拡大していく。韓国におけるスマートシティーやスマートファクトリーなどの取り組みにおいて、KT社の存在感はより高まっていきそうだ。
KTは5Gの技術開発において、韓国のサムスン電子や現代モービス、ポスコなどのほか、インテルやエヌビディアなどとも連携している。
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