公益社団法人「自動車技術会」(会長:坂本秀行)はこのほど、自動車業界に関わるAI(人工知能)やITの技術者の発掘・育成など目的とした国際大会「自動運転AIチャレンジ」の第2回大会を、2020年6月14日に開催すると発表した。第2回大会では競技を「認識部門」と「制御部門」の2部門に分けて行う。
認識部門は「第2回AIエッジコンテスト」(経済産業省主催)の上位チームに参加権が与えられ、「認識部門」は自動車技術会が参加チームの選抜を実施する。報道発表では「両部門ともに持ち時間制で仮想市街地のコースを自動運転で走行し、ゴール時の残り時間を争います。残り時間が多い方が高得点となります」と説明されている。
競技概要はそれぞれ下記の通りだ。競技ではティアフォーが開発する自動運転ソフトウェア「Autoware」と、競技車両としてはヤマハモーターパワープロダクツ社の電動小型低速車両が使用される。
▼認識部門(参加チーム数:8チーム)
AIエッジコンテストで開発した物体認識アルゴリズムをFPGA(Avnet社Ultra96)に実装し、自動運転ソフトウェアと連携、試験路上の指定のコースを走行させる
▼制御部門(参加チーム数:8チーム)
既定の物体認識アルゴリズムを用い、自動運転ソフトウェアを制御、試験路上の指定のコースを走行させる
会場は東京大学の生産技術研究所附属千葉実験所(柏キャンパス)で、自動運転業界の第一人者などによるパネルディスカッションも第1回大会に続いて実施される。大会の開催概要については特設ページ「第2回自動運転AIチャレンジ|自動車技術会」で随時更新されていく予定。
【参考】関連記事としては「【激論・自動運転】「値」で示す法律を、「AIの行儀」も重要 自動運転AIチャレンジでディスカッション」も参照。