自動運転や先進運転支援システム(ADAS)関連の技術や製品も多数お披露目される自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2019 名古屋」が、2019年7月17〜19日の3日間、愛知県名古屋市の国際展示場「ポートメッセなごや」で開催される。
同展示会の主催は自動車技術会で、1992年から開催しているもの。今年の展示会には370社以上が参加し、来場者数は4万人規模を見込んでいる。期間中にはワークショップや特別セッション、最新の自動車技術が体験できる試乗会なども開催される。入場は無料。
自動運転関連の講演としては、「自動運転を支える半導体技術と課題」(17日16:15~17:45)にも注目したい。デンソー先端技術研究所の磯部良彦氏(デバイス研究部)が登壇する。講演内容は下記の通りだ。
車の電子化は、排ガス規制対応のための電子制御エンジンで本格化し、事故予防のための車両制御、燃費向上のための電動化で半導体の需要が飛躍的に増加しました。現在、将来の自動運転に向けた技術開発が精力的に行われており、車載半導体の需要は今後も増加し、自動運転時代には、センサの性能向上と高速データ処理はもちろん、冗長機能、低消費電力化も求められるようになるでしょう。本講演では、電子化の歴史を振り返りつつ将来を考察します。
またMaaS関連としては、「移動総量を増やして豊かな人生をつくる~移動の効率化の先にあるもの~」(17日13:45~15:15)と題した講演もある。独コンサルティング大手ローランド・ベルガーのパートナーである貝瀬斉氏が登壇し、下記の内容の講演を行う。
昨今、CASEに代表される大転換期を迎える中、移動の効率化に向けた取り組みが進んでいます。しかし生活者視点に立つと、移動自体を楽しむ、移動した先で楽しむことで、人との繋がりによる「豊かさ」へのニーズもあります。本講演では、移動総量が多い豊かな社会の姿や、その実現に向けた中小含めた企業の貢献余地、事業機会について考察します。
展示会に関する詳しい内容は「公式サイト」から確認できる。
【参考】関連記事としては「【最新版】自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る|自動運転ラボ」も参照。