福岡市でAIオンデマンドバス運行の実証実験 ⻄鉄と三菱商事が新会社で

リクエストに応じたバス配車サービス

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⻄日本鉄道株式会社(本社:福岡県福岡市/代表取締役社⻑:倉富純男)は2019年4月3日までに、三菱商事株式会社(本社:東京都千代⽥区/代表取締役社⻑:垣内威彦)と合弁会社ネクスト・モビリティ株式会社(本社:福岡県福岡市/代表取締役社⻑:東欣哉)を設立し、福岡市東区アイランドシティ地区でAI(人工知能)を活用したオンデマンドバス計5台の運行を始めると発表した。

公共交通事業は地方を中心に利用者の減少や運転士不足といった問題を抱えており、効率的で持続可能な仕組みづくりが課題となっている。合わせてアイランドシティ地区では交通量の増大や駐車場不足、交通渋滞悪化といった問題も抱えており、まちの成長に合わせた公共交通サービスの構築が課題となっているという。

ネクスト・モビリティ社はAI活用型オンデマンドバス5台を同地区に導入し、1年間の運行を行い課題解決への有効性や事業性を検証する。マイカーから公共交通機関への転換を促進させ、効率的で持続可能な公共交通サービスの構築を図る狙いだ。

■2019年4月下旬から1年間の運行予定

AI活用型オンデマンドバスの運行は2019年4月下旬から1年間の運行を予定している。福岡市東区アイランドシティ地区とイオンモール香椎浜もしくは千早駅を結ぶ。決まったダイヤはなく、乗客からのリクエストに応じて適宜ルートを変えながら運⾏。

実証実験には、運転士不足への対応として乗車定員を10人に改造した車両を用い、福岡西鉄タクシーの運転士が乗務するという。予約・配車システムとアプリはカナダSpare Labs社が開発したシステムを使用し、日産⾃動⾞株式会社からキャラバンマイクロバスの導入費用のサポート、福岡市からは地域・アイランドシティ周辺事業者との調整サポートなど、事業者や自治体の協賛を得て実施するという。

アプリ画面のイメージ=出典:⻄日本鉄道株式会社プレスリリース

報道発表によると、⻄鉄と三菱商事は、全国の地域が抱える交通課題の解決と持続可能な事業モデルの構築に向け取り組んでいくと結んでいる。

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