富士通株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:田中達也)はラストワンマイルの移動を支えるMaaSサービス「SPATIOWLオンデマンド交通サービス」のホームページを公開している。
MaaSとは「Mobility as a Service」の略で、自動車やバス、電車など様々な交通サービスを一つに連携したシームレスな移動サービスの事を指す。日本国内での実現に向けて国や企業が様々な取り組みを展開している。
富士通のホームページ情報によると、SPATIOWLオンデマンド交通サービスは公共交通機関と自宅、目的地の間をオンデマンド交通サービスで連携し、効率的な移動を実現するMaaSサービスのようだ。様々な交通機関を使い目的地までの最適な経路を検索し、予約や決済までワンストップで行えるのが特徴だ。
またオンデマンド交通サービスで蓄積したビッグデータを活用し、移動者の好みに合わせたクーポンを提供するなどのユーザーメリットも提供する。新たな移動需要と、商業施設での買い物需要の創出も期待できるという。
■医療施設や自治体サービスとの連携も予定
高齢化社会を見据え、医療施設や自治体サービスとの連携も予定している。例えば電子カルテシステムと連携し、診察予約日時にあわせて自宅まで自動で送迎車を配車するサービスだ。教育、福祉、街づくりなどの公共セクターとの連携も行い、生活インフラとしての機能も備えている。
複数の交通サービスを一元化することで、運用の効率化による事業コストの削減にも効果があるという。事業者に恩恵があるのはもちろん、ユーザーにとっても利便性の向上や利用料金の低価格化などメリットは大きい。
■第1弾はオンデマンド型乗り合いタクシー
富士通は新サービスの第1弾として、第一交通産業株式会社(本社:福岡県北九州市/代表取締役社長:田中亮一郎)と協業し、オンデマンド型乗り合いタクシーの運用を2019年3月から開始する。
ユーザーはスマートフォンを使った予約機能や、自動マッチングサービスなどを利用することができる。サービスは第一交通がタクシー事業を展開する地域で提供され、今後は全国46市町村に拡大していく予定だ。
【参考】MaaSの詳細については「【最新版】MaaSとは? 読み方や意味・仕組み、サービス・導入事例まとめ」も参照。