モビリティ革命を支える技術や現状を紹介する単行本『スマートモビリティ革命 未来型AI公共交通サービス SAVS』(公立はこだて未来大学出版会)が発刊された。1990年代から現在までに至るMaaSの取り組みや、日本や世界で進められる道路交通の最適化を図る取り組みが紹介されている。
書籍は全200ページ。タクシーと路線バスを融合させた未来型のAI(人工知能)公共交通サービス「SAVS」の技術などが紹介されているほか、未来のモビリティデザインや需要分析の手法、SAVS実証実験で見えた課題、モビリティ革命の障壁などについても説明されている。
本書で取り上げられている「SAVS」は、スマートデバイスとアプリの通信を基に、タクシーと路線バスの走行ルートを人工知能(AI)がリアルタイムに決定するサービス。空車率を減らし、効率の良い運送業務を実現することが期待されている。
編著者は、札幌市立大学学長で株式会社未来シェア取締役会長も務める中島秀之氏、公立はこだて未来大学副理事長・教授で株式会社未来シェア代表取締役社長の松原仁氏、公立はこだ
▼目次は下記の通り
序章 スマートモビリティ革命へ向けて
1.世界の公共交通政策とスマートモビリティ革命
2.未来型AI公共交通サービスSAVS
3.スマートモビリティを実現する未来技術
4.都市型デマンド交通とマルチエージェント社会シミュレーション
5.未来のモビリティデザインと需要分析・予測・設計手法
6.SAVS実証実験の全国展開と未来型AI公共交通への課題
7.SAVS実証実験の舞台裏―マルチデマンド配車計算の実装
テクニカルノート 自動運転で走るSAVSの世界
8.地域公共交通の現実とモビリティ革命への障壁
終章 SAVSで未来社会を創る
【参考】関連記事としては「「駅すぱあと」のヴァル研究所、未来シェア社とMaaS分野で提携 動的ナビの実現目指す」も参照。