自動運転領域でも事業展開を加速するカナダのブラックベリー(BlackBerry)社は2019年9月11日、日本のデンソーと統合コックピットシステム「Harmony Core」を共同開発したと発表した。
報道発表によれば、このコックピットシステムは複数のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を連携させ、運転手の利便性を高めることを目的に開発された。今年の秋からアメリカ国内で販売されるSUBARUの「新型レガシィ アウトバック」に搭載されるという。
Harmony Coreの開発にはSUBARUも協力している。具体的には車室内環境や操作性などのUI(ユーザーエクスペリエンス)の面で協力したようだ。また、Harmony CoreにはBlackBerry社の仮想化技術「QNX Hypervisor(ハイパーバイザー)」が初めて搭載されたという。
両社は今回発表したHarmony Coreについて、「特性の異なるOSで作動する複数のHMI製品を一つのマイクロコンピューターで制御することで、シームレスに連携させ、ドライバーの利便性の向上に貢献しています」と説明している。
【参考】関連記事としては「BlackBerry、自動運転車のセキュリティ分野などで英ジャガーと協業拡大」も参照。