人間は基本的には目で見たものは避けられる。運転中もそうだ。もちろん、見えてから行動するまでのタイムタグはあるが、例えば道路の先が渋滞していれば、迂回路を使うという判断をすることはできる。
ただ将来実用化される自動運転車は、目に見えるものはもちろんだが、目に見えないものでも避けられるようになる。例えば、花粉や大気汚染だ。そんな未来が確実に訪れることを思わせる報道発表が、2019年5月21日までにあった。
ソフトウエア開発企業の株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区/代表取締役:大石清恭)は、世界中の大気質と花粉データを位置情報と連動して提供するイスラエル企業「BreezoMeter」との協業を発表した。この協業によって、自動車の位置情報と花粉の位置情報が紐付けられ、最終的に花粉などを避けたルートを選ぶことが可能になるという。
この仕組みは、いまはまだ自動運転システムと紐付いているわけではないと思うが、仮に紐付けられれば自動で花粉が多いエリアなどを避けてくれることも可能になる。まさに目に見えないものを避けることができるというわけだ。
自動運転車に将来搭載されれば大いに役に立つ機能になりそう。ウオッチを続ける価値が多大にあるACCESS社の取り組みだ。
【参考】関連記事としては「ACCESS社、ドイツ同業を買収 自動運転車向けの車載エンタメ事業を強化」も参照。