自動運転車が当たり前になると、無人移動カフェがきっと登場する。クルマにコーヒーマシンが搭載され、街中を24時間めぐっているような形だ。スターバックスなどの有名なコーヒーチェーンが参入すれば、一気に普及するのではないか。アプリも活用しどこを走っているか確認できたり、呼び出したりすることまで可能になれば、非常に便利だ。
そもそも無人移動カフェの実現は可能なのだろうか。実は、世界では似たようなコンセプトを持つサービスが登場している。米カリフォルニアで開発された無人型移動販売店舗「Robomart」だ。利用者があらかじめアプリから商品を選び配達を依頼すると、付近を巡回するRobomartが商品を届けてくれるという仕組みだ。
国内に目を向けると、トヨタ自動車も多目的に活用できる自動運転EV(電気自動車)車「e-Palette」を開発している。移動型店舗などを想定して開発が進んでおり、2020年のリリースが目標だ。
こう考えると、無人移動カフェも誕生しそうですが、こうした飲食物を出す無人移動車両は営業許可を得ることができるのでしょうか。現行制度ではこうした認可を出すのは保健所(もっと言えば国)ですが、次世代技術を活用したこうした新ビジネスに柔軟に許可を与えてくれるようになるのでしょうか。
自動運転などの登場で新たなサービスが続々立ち上がります。そんな中で無人移動カフェに対する許認可への国の対応は、その後の日本におけるさまざまな自動運転関連サービスの勃興を占う、一つの試金石にもなりそうだ。
【参考】関連記事としては「自動運転社会の到来で登場する10のサービス」も参照。