自動運転や運転支援機能のシステムを正確に動作させるために必要なMEMSセンサーについて、総合電子部品メーカー大手の株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市/代表取締役会長兼社長:村田恒夫)は2018年8月22日までに、報道発表を行った。
MEMSセンサーを生産しているフィンランドのMurata Electronics Oyが約50億円の設備投資によって新工場を建設し、製造能力を拡大するというもの。新工場の建設でMEMSセンサーの増産体制を整え、安全運転支援や自動運転などでの同センサーの世界的な需要が高まりに対応していきたい考えだ。
MEMSセンサーは、微小電気機械システムをベースにしたセンサーで、車や心臓のペースメーカーなどにも使われる。Muarta Electronics Oyは今回の体制強化で、この部品の売上高を年率1割のペースで増やすとしている。
フィンランドのヴァンターに新設する工場は、延べ床面積が約1万6000平方メートルで、地上5階建ての生産棟を建設予定。2019年末の完成を目指している。報道発表でMurata Electronics Oyの早田雄一郎代表は「厳しい環境下でも確かな測定精度と安定性をお届けします」とコメントした。
村田製作所は今回のフィンランド工場を含め、世界各地でMEMSセンサーの生産能力の拡大に努めていくとしている。
【参考】村田製作所の自動運転関連のニュースとしては「村田製作所の新路面感知システム、道路保全にも自動運転社会にも貢献|自動運転ラボ